コラム


by katorishu
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タイタニック状況は変わらず

 8月1日(月)
 某出版社で編集者と2時間半ほど話す。今の日本の置かれている状況、リーダーたちの「幼さ」「幼稚さ」などについて。企画の件で訪れたのだが、ぼくの年齢に近い人なので、思いに共通したものがある。
 郵政国会は自民議員の自殺などもからんで混沌としてきている。筑紫哲也ニュースに3人の政治評論のジャーナリストが出て話していた。
 解散総選挙の公算が大きい。政権交代によって、すこしでも停滞感、閉塞感が抜ければいいのだが。依然として日本が「タイタニック」化している状況にかわりはない。
 危機がわかっていながら、リーダークラスが有効な手だてを考えない。考えても実行に移さない。危機を前へ前へと回避しつづけながら、「氷山」に衝突するのを待っているのだろうか。

 「月刊現代」がNHK問題を改めて特集している。朝日新聞記者が松尾武元放送総局長に取材した件で、朝日記者が「当然記録したはずの」テープを元にしたと思われる会話記録を再現している。
 中川議員、安倍議員などとの会話も紹介しているが、これを読むと、政治家が放送内容に介入したことは歴然としている。
 この問題の根は深い。NHKは今ジャーナリズムであるかどうかの正念場に立たされている。
 松尾元総局長とは昔、短い期間ながらドラマ部で同じ班になったことがある。「線の細い坊ちゃん」という感じの人であった。人間はとってもいいのだが……。

 
by katorishu | 2005-08-01 23:50