コラム


by katorishu
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解散、次の選挙が日本の将来を左右する

 8月8日(月)
 郵政法案が参議院で否決され、小泉総理は直ちに、衆議院解散を宣言した。珍しくテレビで5,6時間、この関連の特別番組を見続けた。
 自民党内の反発を考慮して、最後に小泉総理は妥協して解散を回避するのでは……ともちらっと思ったが、断固として民意を問うとして解散に踏み切った。
 小泉政治には数々の問題があるものの、あのいさぎよさと決断力は、なかなかのものだと思った。旧弊のある日本的村社会とは無縁の人で、「変人」といわれる所以だが、こういう人が起爆力にならないと戦後60年かかってできあがった「既得権益層」の岩盤は壊せない。「自民党をぶっこわす」と公言して登場した小泉政権がようやく真価を発揮したと思った。

 9月11日が投票日になった。ここでどういう「民意」がでるか。日本の将来を左右する政権選択になるにちがいない。願わくば、先月の東京都議会選挙のような低投票率でなく、70パーセントをこえる投票率になってほしい、そうなれば、議員の相当数がいれかわり、本当の意味での「構造改革」が進み、すこしは風通しのよい社会になるのではないか。
 日本を実質的に支配しているのは、戦前から続く官僚システムである。この壁を打ち破り、「市民のための、市民による、市民の政治」にしていかないと、相変わらず一握りの層に都合のよい社会が存続jし、多くの人間は救われない。
 こうも地上に人間があふれ、それぞれが物的幸せをもとめて競う時代に、「あらゆる人が幸せに」などというのは夢物語なのだが、夢の数十分の一でも現実のものにしなくては。
 いずれにしても、9月11日の選挙結果は注目である。ここで政権交代が起きれば、日本にも少々希望がもてるかもしれない。
 
 
by katorishu | 2005-08-09 01:54