コラム


by katorishu
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夢があれば希望がもてる

 8月11日(木)
 新宿で旧知の永田春子氏とあう。彼女の紹介で「文藝プロダクション」の岩間佳子氏と会い、2時間半ほどミュージカルについて話す。来年あるいは再来年にミュージカルをやろうということで、意見が一致、いろいろと夢だけは弾む。
 永田春子さんは神田女学園の教頭になったという。彼女が学生のころからの知り合いなので、膨大な時間の経過を思った。
 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」といったのは一時期日本に天皇のように君臨したマッカーサー元帥の言葉だが、永田さんがそういう地位につく時代になったということは、ぼくなど次第に「老兵」に近づきつつある証拠だ。
 しかし、このまま「消え去る」ことはできない。
 どうも今の日本、旧世代から新世代へのバトンタッチがうまくいっていない。文化とはある意味で「伝統の継承」でもあるし、この機能が壊れていることは、日本社会の禍根となるに違いない。
 自分自身の「表現」「創作」活動も、まだまだ不十分だし、実現したいと思ったことの10分の1程度しか実現できていない。
 遺伝的に長生きの家系で、暖衣飽食とは無縁の生活をしているので、あと20年は健康で生きられそうだし、「文筆家」としてやれそうだ。幸い、書きたいものが山とある。
 書きたいものがある限り、夢は持続し、夢があれば明日に希望がもてる。これは過日のミュージック・ドラマ「チバリヨ」のテーマでもあった。
by katorishu | 2005-08-12 01:51