コラム


by katorishu
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早起きは三文の得

 9月23(金)。
 連休とのことだが、「自由業」にはほとんど関係がない。このところずっと早朝、4時ごろ起きている。以前の夜昼逆転の生活の延長線上で、こういうことになった。
 続けて7,8時間眠ることはほとんどなく、3時間ほどを2回にわけて眠るような不規則な生活だ。比較をするのもおこがましいが松本清張さんが、そうであったとか。
 このところ、早朝の電車を利用させてもらっている。本日も、午前5時9分の始発電車に乗って、ほぼ完成した原稿を読む。新越谷まで60数分、往復で2時間強、ずっと原稿の点検をしていた。パソコンで書き印字できるからできること。さらに喫茶店で点検。

 早起きすると、一日が長く感じられる。数週間前は午後2時か3時、ひどい場合は夕方暗くなってから起きて完全に「夜光性」になっていたが、時間の経過が速かった。
 早起きは三文の得と、昔の人はいったが、実感することが多い。
 早朝の空気は都内でも、昼間では味わえない爽快なものがあり、心と体がなんとなく引き締まる気がする。こういう感覚を忘れていた。
 早起きを心がけ、会心の作を書きたいもの。

 帰宅してまたパソコン。昼頃までに、かなりの「頭脳労働」をし、脳が相当疲れているので、体を使わなければと27日の引っ越しの準備。本をより分けて段ボールにつめる作業だ。相当の時間と体力がいり、汗びっしょり。
 このブログを読んで引っ越しを知ったと、電話をかけてくる方も。本日は三軒茶屋に本拠をおくレクラム舎の鈴木一功さんから。「ご近所だったのに、引っ越してしまうんですね」と、少々残念そう。レクラム舎では10月はじめに小松幹生さんの「スラブディフェンス」という舞台を、近くの鉄工所で公演予定とか。
 すでに何度も公演している作品だが、まだぼくは見ていない。ぜひ行きたいのだが、時間の余裕があるかどうか。10月は取材その他で、相変わらずの「貧乏暇なし」。
 そういえば、このところあまり映画館に足を運んでいない。歩いていけたところにあった「三軒茶屋シネマ」や「三軒茶屋中央劇場」のような2本立ての古い映画を上映する映画館は東京でもほんのわずかしか残っていない。
 引っ越し先の品川周辺には、残念ながらその類の映画館はないようだ。
 しかし、住む場所をときどき変えることは刺激になる。引っ越しは大変だが、新しい場所で新たな人間関係もできる。
 「人生至るところに青山あり」と昔の人はいいことをいった。

 そういえば、最近、ほとんどテレビを見ていない。時間をさいて「見るに値する」番組があまりに少なすぎる。あんなつまらない番組に、みんなよくつきあっているものと、感心してしまう。よっぽど暇なのか、お人好しなのか。タダで見られるから見ているのだろうが、(じっさいはタダではなく、宣伝費などに多大の金を払っている)「タダほど高いものはない」のである。
 NHKも問題をいろいろとかかえているようだ。存亡の危機だが、中の人間に本当に危機を自覚している人が、どれほどいるのか。
 いずれにしても、あらゆることが「曲がり角」にきている。
 物書きとしては、この社会の「愚かしさ」「面妖さ」等々をじっくり観察し、記録にとどめておきたい。もちろん、誉めるべき点があれば、誉めたいのだが、その要素が少なすぎる。
by katorishu | 2005-09-24 00:41