コラム


by katorishu
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雨の中、サンバを見学

 10月10日(月)
 体育の日なのだが、東京はあいにくの雨。昼近く起きる。早朝の起床が続いていたが、だんだんずれてきて、元の木阿弥になる可能性が強くなった。
 昨夜、DVDでアルパチーノ主演で、パソコン上の美女が実在の人物のごとく登場する映画『シモーヌ』を見たあと、寝床で『漢姦裁判』(中公新書)などを夜明けまで読んだりしたため、時間がずれた。

 午後、雨がやみかけたので、近くのりんかい線、品川シーサイドにいく。コーヒー店を二軒まわり、計5時間半ほど携帯パソコンに向かって原稿書き。店にとってはあまりありがたくない客かもしれない。店員がちらちらっと非難の目で見ているような気もした。
 途中、あとからやってきたカミサンと、イオンの前で品川シーサイドと周辺のインテリジェント・ビル開発3周年記念のサンバを20分ほど見学。夏の浅草サンバにも登場したグループとか。
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 世田谷の三軒茶屋でもブラジルからやってきたサンバの踊りがあり、プロの踊り手という感じであったが、本日見たのはどうも素人という印象。それでも雨で寒い中、懸命に踊っていた。
 ベンチに座って見ている見学者の7,8割が老人であった。一番前の列の老人は一様に、カメラかビデオを構えていた。自分のことはさておき、将来の日本の光景を目の前にする思いだった。周囲には子連れの客や若い層もいるのに、彼等はショッピングのほうに関心をしめし、斜めに見て通りすぎるだけ。

 転居の葉書を書くが、根気が続かない。メールでも一部送ったが、まだ、ごく一部。
夕食は久しぶりにジャズを聴きながら天板焼き。ただし肉類はわずかに数本のソーセージで、あとは根菜類。仕事の気休めに大正時代に出版された『文章速達法』(堺利彦著)を面白く読む。堺利彦著は元新聞記者で社会主義者でもあった。「売文社」を設立し、代筆からコピーライトまでしただけあって、今にも通じる文章作法で、教えられるとことがある。文章は明晰、簡潔で、委曲をつくすことが大事で、「わかりやすく」「真実を書け」と強調する。
 いかにもヒューマニスティックな社会主義者らしく、玄人より素人の文章が大事という。うんうん、そうだよな、とうなずける所が多かった。講談社の学術文庫で出ています。文章に興味のある方は読むといいですよ。
by katorishu | 2005-10-10 23:21