コラム


by katorishu
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事務所開きに急遽顔をだす

 10月17日(月)
 梅雨を思わせるような雨が降り続く。こういう日はどうも気分が冴えない。
 レンドルミンが切れているので、近所のクリニックに処方箋をもらいにいく。
 本日になって、テレビ朝日のドラマプロデューサーや編成局長なども務めた石橋さんが中心になって設立した「ザ・シップ」の事務所開きであることに気づく。
 案内状をいただいたが、引っ越し荷物の整理などに追われて、本日が事務所開きであると気づかなかった。石橋さんとは、かつて連続ドラマの仕事などをやり、いろいろと苦労を共にしているので、一種「戦友」という気分でもあり、急遽予定を変更して恵比寿駅近くの事務所に。
「ザ・シップ」は他に非常勤取締役として元テレビ朝日のドラマの幹部、数人が参加しており、ドラマ制作を手がけることになる。
 部屋には山口果林さんや沢田亜矢子さんなどの俳優はじめいろいろなところから届いた蘭の花などが所狭しと置いてあった。
 小一時間、石橋さんはじめ、関係者と歓談して帰る。何か新企画を考えることを約束。

 「アヘン王」(佐野真一著)ほか、中国、満州関連の本や、文革当時の新聞などの資料を読み、目がしょぼしょぼになる。人間のもつ巨大な欲望について、いろいろ考えさせられる。
 満州国や関東軍が、アヘン販売で得た資金の上に成り立っていたことが、佐野氏の著書でよくかわる。こういう本こそ、今、多くの日本人に読んでもらいたい。「アヘン王」といわれた里見甫と「満州の夜の帝王」といわれた大杉栄一家殺害の当事者の元憲兵隊長、甘粕正彦。
 彼等が関東軍幹部たちと織りなす「権謀術策」の生態は、 「面白さ」という点でも抜群である。
 妖怪といおうか、魑魅魍魎といおうか。里見甫のような良い意味でも悪い意味でも「スケールの大きい」人物は、今の世の中には現れない。
 そんなこんなで、まだ転居通知を半分ほどしか出せないでいる。
by katorishu | 2005-10-18 02:21