月に一度のシナリオ塾講師
2005年 10月 30日
17時半より19時半まで高田馬場でシナリオ義塾の講義。土曜ゼミコースとのことだが、登録者数が減ってきているようで、本日は2人。ペラ20枚の課題シナリオを書いてきた2人なので、じっくり彼等の書いたシナリオを講評し、こうしたら面白くなる……等々、実践的に教えることができた。
先月、ぼくが言及した「運命じゃない人」の映画を、一人は見ており一人はシナリオを読んでいた。学ぶ者は素直さとフットワークの良さが大事である。相手の真剣さに、こちらも熱が入ろうというもの。
本日もコーヒー店などを3軒まわり、計6時間ほどパソコンに向かう。
カミサンは上野の友人宅の誕生会に。カレーの面白い食べ方を試みた。玄米と白米の「残飯」が少々残っていたので、それにインスタントカレーをかけ電子レンジであたためたが、量が少ないので冷蔵庫に残っていた豆腐半丁をいれた。豆腐とカレー。あまり取り合わせがよくないと思われそうだが、案外いけた。赤ワインを飲みながらの一人の夕食。こういうときはジャズボーカルの音楽が合う。
品川駅構内の書店で初めて本を買う。『西太后』『中国人の愛国心』『日露戦争の世紀』。いずれも最近出たばかりの新書。仕事関連の本だが、それとは別に読むのが愉しみだ。
DVDでアンソニー・パーキンズ主演の『白いカラス』を見る。時間も遅いので一部見て、残りは明日。ニコールキッドマンも出ているが、存在感がある。退廃した雰囲気の役や怖い役がじつによく似合う女優だ。
旧知の編集者、針谷順子さんが出版社をやめ独立して「編集工房 球」を11月からスタートさせる。成功を祈りたいものだ。来年、そこでぼくの本も出す予定。全体の構成および目次などをそろそろ考えなければ。完成までかなり時間がかかるかと思う。手前みそながら、未来へとつながる仕事があるというのは生き甲斐になる。退職し年金生活という「閉じこもり」生活をしている人はどんな気分で毎日を生きているのだろう。
年金などほとんどアテにならない(資産も貯えもない)フリーランスは「山あり谷あり」で、野生の生き物のように死ぬまで餌をとりつづけなければならない。しかし、安逸で可もなく不可もない「動物園」の「保証された」生活より、ずっと面白いはず。この不安定さ、あやうさを愉しまなければ「野生」でいる意味がない。