北千住で初めて居酒屋に入る
2005年 11月 02日
15時より、足立区の学びピアで脚本アーカイブスの会議。テレビ放送がはじまって50年余り、これまでテレビ台本、脚本がいったいどのくらいあるのか。誰も本格的に調べてこなかった。この数を把握する作業やその収集、保存、管理等について。難しい問題が多々あるが、中でも最大の問題は資金難。
なにか新しい事を起こすにはお金がかかり、ボランティア精神だけでは対応できなくなる。
終わって4人で北千住の80歳すぎの女性のやっている居酒屋にいき歓談。テレビにまつわる話や、劇団を主宰しているT氏の、若いころの恋愛物語や現在活躍している俳優、タレントの「世に出る前」のエピソードなど、もろもろのことで大いに盛り上がり、これはこれで面白かった。
「今をときめく」有名人も、若いころは……。そうでしたか、そんなことがあったのか……といった酒場だけの「内緒話」といったところ。
いろいろな失敗や勇み足、向こう見ず、冒険……等々をへて、人間は成長していくのだと思う。それにしても、30,40年前のほうが、時代に「ゆとり」があったと思う。便利さ、快適さを得たかわりに、日本人は確実に何かを失っている。
80歳すぎの女将は昔、作詞をやっていたという。外見から、「粋筋」の雰囲気も感じ取れた。北千住ではじめて入った居酒屋。筑前煮や炊き込みご飯など「家庭料理」があり、近頃はやりの「居酒屋チェーン」店とは出てくるものがちがう。名物だという牛すじも悪くなかった。値段も安い庶民的な飲み屋。4人のうち2人はウーロン茶でアルコールなしであったが、話は盛り上がった。アルコールなしでも、旺盛な好奇心と「人間好き」であれば、気持ちは盛り上がる。
愚痴や暗い話で、ますます暗くなり滅入ってしまうような「飲み会」は出来るだけ避けたいものだ。