壊れやすいバイオの携帯パソコン
2005年 11月 15日
修繕に出していたキャノンのプリンターが届く。1万円強の修理代。パソコンはまだまだ壊れやすく不安定だ。以前、もっていたソニーのバイオの携帯パソコンなど、買って半年にもならないのに不具合が生じ、直しに出したところ、ハードディスクに欠陥があるとかでタダで取り替えてくれた。
しかし、それまで保存していたデータがすべて消失。さらに1年ほど使用して、また不具合。保証期間の1年がきれていたので、7万円ほど修理代をとられた。それで正常に作動すればいいのだが、また数ヶ月で故障。今度はバックアップはとっておいたものの、ソニー製品とソニーという会社に、大変不信感を抱いた。
現在はパナソニックの携帯パソコン「レッツノート」を使用している。こちらも時々、不具合が生じるがなんとか回復しており、データが消失してしまうこともなく、修理に出すほどでもない。
ソニーが大幅の減益……というニュースを聞いたとき、バイオの携帯パソコンのことを思い出した。組織のはらむ欠陥は、案外、小さな細部、とるにたりない部分で顕在化するのかもしれない。
バイオ製品がみんな悪いといっているのではない。数のうちには悪い製品もあるにちがいない。
ところで、ぼくより半年遅れで買ったカミサンの同型の携帯パソコンのバイオが、やはり不具合でダメになった。こうも続くと、「数のうちには」などといっていられない。
ソニーさんよ、どうしてくれるのですか。
会社に抗議しようと思っていたのだが、あいにく、その時期、仕事が忙しく、そんな時間があれば原稿書きを……と思っている間に、タイミングを逸してしまった。1年半ほど前のことである。
「欠陥製品」であったのか、その後、ソニーはその携帯パソコンの生産を辞めてしまったようで、町で使っているのを見ない。
昔の日本製品は「安かろう、悪かろう」であったが、ある時期からの日本製品はとにかく「故障をしない」ことで、信頼を得てきたはず。それが、おかしくなっているようだ。
日本社会がおかしくなっていることと、どこかで通底している気がしてならない。