コラム


by katorishu
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景気回復というけれど

 11月18日(金)
 昨夜、芝居を見た後、役者やスタッフと飲み、ぼくとしてはビールを飲み過ぎたので、フツカヨイになるかと思ったが、なんとか免れた。
 それでも12時近くまで床にいた。
 博多からだという鈴木さんの電話で起こされる。「北京幽閉5年2ヶ月」の鈴木さんである。関連取材で鈴木さんお一人で博多や諫早にいき、3泊して本日、東京へもどるので、夕方、品川駅構内で会えないかとのこと。
 品川図書館で創作をしたあと、品川駅構内で鈴木さんに会う。博多名物の辛子明太をお土産にいただく。文春の鈴木さんにも鈴木さんは電話し、品川駅構内であう。構内のこみあうコーヒーショップ取材」結果の話をきく。
 面白く意味のある本にしたいものだ。

 テレビのニュースで、株価が最近になく高値を記録したという。高級品も売れ始めており、景気は回復した……と数字をあげていた。ぼくには実感はない。大手企業や一部企業を別にして、多くの中小零細や零細中の零細のフリーランスには、たとえ景気が回復しても、その波は最後に届くのだろう。
 品川駅は新幹線が止まるようになって大きく変わりつつあるようだ。最近、構内に新たに1,2階のショッピング街ができた。本日初めて足を踏み入れてみたが、やや高級感のある店が多かった。2階は洒落た感じの飲食店が数軒はいっていたが、夕方ということもあっていずれも満員。こういう店を見ていると、確かに景気はよくなっているようにも思える。
 物、物、物もいいが、もっと精神性の分野で「回復」して欲しいものだ。特に言語がからむ分野では依然として「低位安定」が続いている。
 物はもうこの程度でいいではないですか。精神性や文化や芸術の面で、もっと豊かにならないと、ぼくなど住んでいて楽しくない。
by katorishu | 2005-11-18 22:53