閑話
2004年 09月 29日
脳がなかり疲れている。やるべきことが山とあるのに、なかなか予定したように進まず、結局は睡眠時間を削るのだが、するととたんに脳の働きが鈍り、一応「知的労働」なので鈍化した脳では、進むべきことが進まない。たとえ進んでも、質がともなわず、改稿を重ねなければならない。悪循環である。
文筆業に専念するようになってから25年近くになるが、毎度同じようなことの繰り返しだ。こうやって、書きたいと思っていたことの三分の一も消化できずに、時間ばかりがいたずらに経過し、気がつけば棺桶……というのだろうか。それでは、ちょっとたまらない。今のような時代、必要なのは長生きである。サバイバル。そうして、この国というより世界の、10年後、20年後がどうなっているか、この目でじっくり見てみたい。そのとき目の前に展開している光景は……「だからいったじゃないか」か「なるほど」か「予想外に良い」か、あるいは「見なければよかった」惨憺たる光景か。
いずれにしても、先が楽しみである、といったら、そしりを受けるだろうか。