中年の受賞者を祝したい
2005年 11月 26日
割に暖かな日だった。午後2時から、日本放送作家協会の理事会。乃木坂のハートイン乃木坂で。終わって、第30回創作テレビドラマ脚本懸賞公募の授賞式。日本放送作家協会とNHKが共催して行っているイベントである。
今回の受賞者は林一臣氏。この種の懸賞では珍しく52歳の「熟年」。50歳になってから作家を志し、四国に家族をおいて仕事もやめ上京し、ひたすら創作に励んだ上の受賞であり、本人も今年だめだったら、四国にもどろうかと思っていたそうだ。風貌からして、純粋さを保持している、今の日本では数少なくなった人のようだ。
感慨もひとしおであったと思う。『風の息』という作品で、来年1月6日、NHKより放送予定とのことだ。
『ドラマ』という月刊誌に林氏の脚本が載っているので、お時間のある方はぜひ読んでみてください。
最近の日本の文化状況は、「若ければ良い」という風潮が強まる一方である。中高年がこれだけ数が多いのに、「若ければ良い」というのは、理解に苦しむ現象である。
そんな中、林氏の受賞は中高年に勇気を与えることとして歓迎したい。林氏に頑張って欲しいとエールを送った。
今後、インターネットでのドラマ配信が主流となると思われる。その際、「短編ドラマ」が主流になるであろうから、この面で腕を磨いて欲しいと、一応先輩からのアドバイスをした。