パフォーマンス・アートを見たが
2005年 12月 08日
昼間、脚本アーカイブスの準備室にアニメ脚本家の鈴木さんの代わりで「当番」。
夕方、原宿で「マコト・フジムラ パフォーマンス・アート」を見に行く。友人の女優の和泉ちぬさんがプロデューサーと朗読をかねるので。
マコト・フジムラ氏は1960年、アメリカのボストン生まれで、東京芸大の日本画科に研究生として所属、大学院博士課程をへてアメリカにもどった人で「国際的に知られた」パフォーマンス・アートを展開している人だという。
パフォーマンス・アートとは、「芸術を生きかえらせようとする運動のひとつとして、演劇や音楽や美術をまぜあわせた、風変わりなパフォーマンス」とのことだ。
音楽と絵と朗読の3本柱の「パフォーマンス」であったが、正直いってよくわからなかった。
わからないというのは「面白さ」がわからないという意味だ。これも前衛芸術のひとつで、わかる人だけがわかればいい、というのかもしれない。
床においた3枚の大きな紙にまず噴霧器で霧をふきつけ、そこに長い棒の先につけた墨で描いていくのだが。よく言えば「瞑想的」で、悪くいえば「もったいぶった」姿勢で、見ていて退屈してしまう。
マコト・フジムラ氏自身は長身痩躯で、いかにも芸術家風の風貌だった。アシスタントの黒づくめの、おかっば頭の若い女性は日本人形のような顔をしており「完璧」といってもいいほどの「美形」だった。原宿という土地柄、それに場所が美容専門学校のホールということもあってか、御客の中に「外見的」には個性的な人が多かった。
和泉ちぬさんも、いろいろな試みをする人で、それ自体は評価している。一年に1回ほど、自分がプロデュースして、脚本・主演で舞台公演をやっている。2時間ドラマなどに脇でよく出ているので、ああこの人かと思われる人も多いかと思う。(もしこれを読んだとしたら、ごめん、ちぬちゃん、でも本音です)