「日本丸」の進路は危うい
2005年 12月 30日
午後、大森駅で鈴木正信さんにお会いし、近くの喫茶店で2時間ほど「取材、聞き取り」作業。
中国の過去と現在、未来について、意見を交換する。
小泉政権は中国「敵視政策」に傾いているが、今や両国は「もちつもたれつ」の関係で、経済的に深く絡み合っている。今のこの関係が良いのかどうか、よくわからない。
このところ、中国関係の本や資料をかなり読み込んでいるのだが、読み込めば読み込むほど、中国人についてのイメージが拡散してしまい、つかみようがなくなる。
良くも悪くも、大変な国である。しかし、中国の運命が日本の運命にも直結する事態に、ますますなっていくことは否定できない。
こういう国に対するには、なにより、「大人の対応」「老獪」「老熟」等が必要なのだが、 私見ではどうも小泉首相の対中政策は、以上の観点に欠ける。
危ういな、と思う。来年はどうなるのか。
ところで、昨日、報道ステーションで、「小泉チルドレン」と称される20人の国会議員と古舘キャスターのやり取りを見たが、大半は日本の「選良」たるべき国会議員としては、まことに恥ずかしくなるような、軽くて無考えの持ち主に思えた。
こういう議員が舵取りをする「日本丸」の進路は危うい。もっとも、彼等の大半は「小泉ロボット」であるが。第一、態度、物腰、発言、姿勢等々について、品格がない。今の日本に最も欠けている部分である。
大井町のブックオフで中国関連の著書を8冊買って帰る。これで2000円にも満たない。本屋や出版社の不況が続くわけである。
そのとばっちりは、ぼくのような零細な文筆業者に露骨な形で及ぶ。
眼精疲労もあって、頭の働きも鈍っている。加齢故なのか、時代の空気なのか。それとも……。