下北沢のミニシネマ
2005年 12月 31日
夜20時30分より、シネマアートン下北沢で、「シャウトアブアジア」を見る。在日韓国人の玄真行監督の音楽ドキュメンタリー。シネマアートン下北沢は「すずなり劇場の隣にある小さな映画館で、ぼくは初めていった。
アジア、とくに沖縄と韓国、中国に住む朝鮮族、それにインドネシアのロック歌手たちが、「シャウトアブアジア」という歌を共同でつくってコンサートに仕上げるまでのプロセスを克明に追っていく。127分の作品。
終わって監督と撮影カメラマンとの質疑応答など。少ない予算のなかで、精一杯の表現をしていたといってよいだろう。忌野清志郎などの有名ミュージシャンもちらちら画面に顔をだしていた。
すべてが終わると、もう夜も11半をすぎていた。関係者は近くの酒場などにいったようだが、ぼくは終電近い電車で帰る。
マスメディアにのりにくい作品が、こういう小さな空間で上映されること自体に意味がある。
東京でもまだごく一部だが、こんな小さな空間が、いろいろな場所に「穴ぼこ」というより「オアシス」という形で生まれ、そこでもっと多くの有為な才能が花開いていくことを願いたい。