コラム


by katorishu
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文革旗振り役の死

 1月7日(土)
■大森駅近くの喫茶店で鈴木さんにお会いし、いろいろと追加取材。中国問題を扱うので、会って最初の挨拶が「ヨウブンゲンが死にましたね」という言葉。文化大革命のとき、毛沢東の旗振り役となって「新編歴史劇『海瑞免官』を評す」を上海の「ブンワイホウ」に掲載した文藝評論家だ。
 「5人小組」の一員となり、毛沢東夫人の江青などと共に悪名高い文革を推し進めた。毛沢東の死去とその後の「4人組」逮捕で獄につながれる身となり、刑期を終え出獄したが、糖尿病をわずらったりして、結局、72歳で死去。最後はどんな思いであったのだろう。
 
 その後、トウショウヘイの「経済開放政策」で中国経済は急成長しつつあるのだが、いろいろと内部で深刻な問題をかかえている。すでに実態は「資本主義」だが、いまだに「共産党独裁」という建前をとり、言論の自由もない。
 共産党独裁の縛りをとってしまえば、13億の民をひとつに結びつけておくことは恐らく困難で、再びアナーキーな状況になる可能性もある。かといって、このまま現体制を続けていけば矛盾は深化し、さらに深刻な事態になる。

 今や日本経済は中国経済とモザイクのようにいりくんだ状態にあるし、「対岸の火事」として見ていると、そのうち火の粉が飛んでくる。
 日本の将来は、ひとえに中国の動向にかかっている、といっても過言ではない。
 そんな重要事項に例の「靖国問題」で、硬直した姿勢をとりつづける小泉首相。外交というのは子供の喧嘩ではあるまいし、もっと虚々実々の複雑微妙なかけひきが必要で、老獪さ、老練さをもって取り組まなければいけないのに、あの「単純明快さ」は困ったものである。
「純一郎」だから「単純一直線」だなどとダジャレをいっている時ではない。あの「単純さ」で突き進むと、国を誤る。

■やるべきことがいろいろあるのだが、とにかく時間がない。本日もコーヒー店に入って仕事をしたのだが、3時間ほどが、それこそ「あっという間」に経過。もっとも睡魔に襲われ30分ほど眠っていたが。ま、やりたいこと、やるべきことが残っているうちは死ねないし、健康にも配慮するし、悪いことではないが。少々、消化不良を起こしている。
by katorishu | 2006-01-08 02:54