コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

俳優志望者と脚本家志望者のドッキング

 1月11日(水)
 レクラム舎の鈴木一功氏とマネージャー氏に品川駅の構内であう。俳優志望者と脚本・シナリオ志望者とをドッキングした「塾」というか「ゼミ」というか、そんなものが出来ないかとの話し合い。自分の書いた台詞が役者の肉体を通して表現されるとどういう効果を発揮するのか。孤立して脚本を書いている新人には実感としてつかみにくい。
 自分の書いた作品を、その場で役者に演じてもらうのである。

 一方、役者は脚本がどういうプロセスで書かれ、台詞の一行に書き手のどんな思いがこめられているか等を身近に見、本人も実際に書いてみることで、深みのある演技をできるのではないか。以前から思っていたことだ。
 いわゆる「シナリオ教室」は教室で活字の上だけでシナリオの書き方等を教えており、もちろんそれなりの意義はあるものの、僕自身、教えることを体験して隔靴掻痒の思いを味わうことが多かった。

 あくまで試みの段階だが、レクラム舎の役者なども参加し、なにか新しい表現形式も模索したいものだ。貧乏な志望者に配慮して出来るだけ安い授業料にしたいと話し合ったことだった。

 基本は「短編」である。5分か10分の短い枠のなかで、どう人生を鮮やかに切り取り、「氷山の一角」を提示できるか。
 今後インターネットでの配信が当たり前になっていくだろう。一歩先を見据えて、「短編ドラマ」の試みをしてみようと思う。以前、NHKで一回が20分の読み切りの短編ドラマシリーズを10本ほど書いたが、それ以降、こういう試みは残念ながらテレビ界ではやられていない。

 こういうことをやるからますます時間がなくなっていくのだが、ボケ防止には役立つ。さらに25年にわたる「文筆業」で得たものを、すこしは次世代へバトンタッチできることと思う。もうそういう年代になっているのである、残念ながら。
 こういう試みは参加者がそれぞれなんらかの形の「メリット」を得なくては続かない。最近「無償のボランティア」なるものに限界を覚えているので、ぼく自身も何らかのメリットを得ないと。「メリット」というとすぐ金銭を想像する人が多い。万事金の世の中なので、当然のことだが、精神的なメリット、生き甲斐につながるメリットもあるのです。
 これを読んだ方で、この「塾」といおうか「ゼミ」といおうか、この試みに興味をお持ちの方は、オフィス・レクラム舎のホームページにアクセスしてみてください。
 近々、要項のようなものが載るはずです。
 
 オフィス・レクラム舎のホームページのURLは以下の通りです。
  http://www.d5.dion.ne.jp/~ichiwaka/

 ぼくのホームページにもいずれ載せる予定です。
 いろいろな試みを通して人と人とのつながりを構築していきたいもの。

 それはそれとして品川駅構内に去年できた「エキュート」という空間はまるでデパートの一角ですね。国鉄からJRになって変われば変わるものです。官から民へ。基本はこれが正しいと思います。問題は「既得権益」保護のため、「官まがいの民」が「民営化」「改革」の美名のもとまかり通っていることです。依然として日本は官僚支配の国家です。
by katorishu | 2006-01-12 00:27