コラム


by katorishu
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脚本家アーカイブスの陳情

 1月19日(木)
■13時半、自民党本部にいく。脚本家アーカイブスの件で一種の「陳情」である。放送作家協会の市川理事長はじめ計6人の委員。脚本家アーカイブスについては国会で超党派で賛意を得ているのだが、活動を裏付ける資金があまりに貧弱で、委員各氏のボランティアに頼るしかない状況だ。
 これでは長続きしないので、担当官庁に働きかけて欲しいとの希望を出したのである。
 自民党本部に行くなどもちろん初めてである。思っていたより質素な内部だった。明日から国会が開会するので、人の出入りは激しく警備も厳しかった。
 今後どういう展開になるかわからないが、「文化財」の一つとして脚本・台本を位置づけ保存していくことに、異論を示す日人はむしろ少数派である。いい方向で結実することを期待したい。

■ニュースは相変わらず、耐震強度偽装問題とライブドア問題である。
 いずれも「拝金主義」が生んだ現象だ。ヒューザーにせよライブドアにせよ「勝ち組」の典型である。そこが違法行為ないしそれに近いことをやっていたという事実の意味は重い。「小泉改革」がもたらした典型例である。
 ホリエモンについて、小泉首相は「君のような若者が政治に入ってくるのは素晴らしいよ」とベタボメし、武部幹事長は「堀江君は将来の日本を背負っていくリーダーになる」とヨイショしていたのである。
 その不明を恥じるべきだろう。
 捜査当局は徹底解明し、「稼ぐが勝ち」の風潮に水をかけてもらいたいものだ。
 
 日本の取り柄は「物作り」である。額に汗して働く職人を評価し、この方面に若者が意欲的に進んでいくようにならなければ、決してよくならない。
 過日、浅草で会った80歳を越えてなお現役の職人たちこそ、日本の宝であると思う。60過ぎたら遊んで暮らそうと思っている人たちに、ぼくはまったく共感を覚えない。生涯現役で黙々と自己の道に精進する職人からは、多くの刺激を受ける。彼等こそ、たまさかこの世に生を受けた甲斐があるといっていいかと思う。
by katorishu | 2006-01-19 23:39