蔓延する無気力と他人への無関心
2006年 01月 21日
午後2時起床。また夜型にもどってしまった。熱はさがったが鼻声でやや頭痛もする。 新聞を開いても、テレビのニュースを見ても、ライブドアと耐震設計偽造問題ばかり。心弾むニュースが少なすぎる。嫉妬、羨望、侮蔑、差別……そんな感情を豊富にもっている人間ばかりになったという気がする。
戦前の昭和初期に似ているという人もいる。これで憲法が改正されると日本は一気に軍国主義に……と懸念する人がいるが、ぼくはそうはならないと思っている。時代状況が違うし、インターネット等の普及で言論統制も戦前のようにガチガチにすることは、もはや不可能であり、平和慣れというか平和ボケというか、そんな安逸な生活に慣れてしまった日本人が「軍国主義」に賛意を示すとは思えない。一部支配層が旗をふっても、ついていくはずもない。
その点は、ぼくはあまり心配していないのだが、最も心配するのは無気力と他人への無関心がひろがっていることだ。テレビ等のメディアでとりあげる「人気者」やごく一部の友人、知人には関心をしめすが、その他の人間は現象等には、おそろしく無関心で、知識も情報もない。
さらに顕著なのが、他人の不幸を喜ぶ傾向。嫉妬、羨望、蔑視、差別等々のマイナスの感情が豊饒になって社会のモラルが低下することが、もっとも懸念される。
社会は人と人とが微力な力をもちあい、助け合って成り立っているのである。
それが忘れられている。
「ジコチュウ」のホリエモンには同情もわかないが、一方、ホリエモンを利用するだけ利用して金儲けをし、劣勢と見るや掌を返すようにたたくマスメディアには、嫌悪さえ覚える。テレビ東京の社長がホリエモンに対して感情的に人格をおとしめるようなことを公にしたとか、今朝のテレビが報じていた。(寝る前に見たテレビです)。
テレビ東京の番組にホリエモンはしばしば登場し、視聴率稼ぎに貢献させていたのである。その長たるものは、酒場の戯言ならともかく記者会見の場などでいうべき言葉ではない。彼等支配層、エスタブリッシュメントの品位のなさ、モラルのなさには、驚きあきれることが多い。
そういう類の人間が多分「出世競争」を勝ち抜いていくのだろう。ぼくの身近に知っているメディア関係者はもう少し謙虚で品位のある人が多いのだが。