コラム


by katorishu
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ブログ情報の力

 2月2日(木)
 「きっこの日記」というブログのことが、昨日届いた会員制の月刊情報誌「テーミス」2月号に載っている。「テーミス」は書店では販売されていない。
 ここで「きっこの日記」へのアクセスが1日8万件と記されていた。大変な数である。
 30代のヘアメークの女性が書いているとしているが、それは隠れ蓑だろう。この日記では、現在マスコミで話題になっている耐震設計偽装問題やライブドア問題を、マスコミが触れていない「内部情報」を紹介しつつ、戯作者風の軽やかな文章でとりあげていて、興味深い。
 今や、マスコミの記者なども、この種のブログからネタを得ることもあるようで、日々チェックをしているとのことだ。

 本日の「きっこの日記」のでは、ライブドアの乙部広報担当と、外国の闇組織の関係などを紹介している。信憑性がどの程度あるのか確かめようがないが、具体性があり、じつに興味深い。
以前、このブログでも紹介しましたが、 以下のURLです。
 http://www3.diary.ne.jp/user/338790/

 週刊誌の記者か、元検察庁関係者か、元警察関係者か……あるいは情報源は複数なのか。
いずれにしても、これだけの情報を日々、達者な筆さばきで紹介していることからして、相当の取材力、ネットワークをもった人にちがいない。
 個人が簡単に情報を発信できるブログの威力が、今後ますます増していくだろう。
 問題は、「信憑性」である。発信者は匿名が多いので、どこまで正確な情報なのか、確かめようがない。「噂の真相」なども、虚実がいりまじっていることがしばしばあったが、その後、あの雑誌で触れていたことが、事件化して正しかったことが事実として証明されたりした。
 「きっこの日記」の予見力はなかなかのものだ。

 ブログの数は今や400万もあるという。数のうちには、毒にも薬にもならない、読むだけで時間の無駄というブログが多いが、「なるほど」と思えるものもある。
 説得力と、読む側の批判力の問題であるのかもしれない。ただ、ブログの急増を思うと、批判的にメディアを読み解くメディアリテラシーが今ほど必要なときはないようだ。
by katorishu | 2006-02-03 00:43