コラム


by katorishu
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ライブドア事件の奥深さ

 2月19日(日)
 テレビ朝日の「サンデー・プロジェクト」を録画で見た。ライブドアの堀江社長が自民党の武部幹事長の次男に「3000万を振り込んだ」とされる問題で、自民と民主が、熱くなっている。
 堀江氏が武部氏の次男に送ったというメールが、本物なのかどうかが焦点だが、本日の番組を見るかぎり、今ひとつはっきりしない。

 自民から櫻井議員がでていて、今週中に振り込み先の銀行の口座番号を明らかにするといっていた。それが出ると、自民は窮地に追い込まれる可能性が強いが……。
 検察が異例の「把握していない」との声明を出すなど、背後でいろいろな動きがある。権力の中枢をゆるがす問題なので、そう簡単には真相は明らかにならず、紆余曲折が予想される。

 立花隆氏のいうように特捜は「ロッキード捜査以来」の捜査態勢をしいている。ぼくの推定だが、検察は小泉政権に加担するためではなく、政権中枢からの「圧力」を前もってかわすためにこそ、敢えてあんな声明を出したのではないか。

 根っ子の深い問題である。堀江氏は経団連にも入っているし、彼の株にはアメリカを中心とする外資が深くかかわっている。
 外資からも様々な形で圧力や、目くらましがいっていると、想像したほうがいいだろう。
 以前、日本の不動産を買いあさる外資のために動いている弁護士に直接聞いたのだが、東京都心の不動産のかなりの部分は既に外資のものになっているとのことだ。
「仕事なので、やっているが、ちょっと恐ろしくなることもありますね」と某弁護士。
「いずれじっくり取材させてください」といったが、時間がなく、そのままになっている。

 バブル崩壊で、もっとも得をしたのは、アメリカ資本、ユダヤ系資本である。
 バブルも仕組まれたものであり、バブル崩壊も、どこかで仕組まれたものではないのか。そういえば、ロッキード事件も背後にアメリカのたくらみがあった。

 ライブドア事件と、外国資本とのつながりはどうなっているのか。特捜はそこまで踏み込めるかどうか。
 いずれにしても、ライブドア事件は、今後の日本の進路を左右する「大事件」になってしまった。

■シナリオ塾の生徒、二人に自宅近くにきてもらい、課題シナリオの講評を。
 あとの時間は、ノンフィクションの執筆。日中のはざまに生きた元商社マンの物語だが、内容が面白すぎて、しばし考えてしまう。

■品川ケーブルテレビに加入した。BS、CS、専門チャンネルなど、かなりの多チャンネルを見ることができる。時間が食われるので、テレビの視聴時間は一日一時間以内にしていたのだが、これだと数時間見てしまいそうで、結局、睡眠時間にしわ寄せがいきそうだ。
NHKの大河ドラマ『山河燃ゆ』がケーブルテレビの『ファミリー劇場』で2月から放送されている。じつはこのドラマの脚本を市川森一氏と共同で40数本書いている。日米戦争と「東京裁判」をあつかった内容なので、極めて微妙なものがあった。
 放送中、アメリカ大使館や右翼から抗議などもきたりした「問題作」なので、その後、NHKでもずっと再放送をしてこなかった。
 この時期、民間の「ファミリー劇場」で再放送に応じたのは、どういう風の吹き回しか。
 渋谷の東武ホテルに一年近くこもって書いたころが、懐かしく思い出される。
 22年前の放送作品ですが、きな臭い匂いが漂いはじめた今こそ、若い人に見て欲しい作品です。
by katorishu | 2006-02-20 02:00