コラム


by katorishu
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株価下落は政権の末期症状

2月20日(月)
 ライブドア問題は政権をゆるがす事態になっており、目が離せない。しかし、永田議員が国会で暴露した、ホリエモンが送ったとされるメールの信憑性が今ひとつ、はっきりしない。
 民主党の指導部は「若手」が多いので老練な与党に、してやられる……という可能性も否定できない。

 そんな政界の混乱を反映したのかどうか。株価が下落している。
 先週末の平均株価は330円安の1万5713円と、3週ぶりに1万5800円を割り込んだ。この1週間で544円も下げたことになる。
 個人投資家は相当の損失をかかえているとのこと。特に「ネット投資家」はほとんどが信用取引をしているので、株価下落で「追い証」が発生し、売りが売りを呼ぶ最悪の展開になっているそうだ。

 ぼくは株取引を一切したこともなく、一株ももっていないが、現代社会を動かす「動脈」のひとつとして株の動きには関心をもっている。
 小泉政権は「景気がよくなった」としていろいろな数字をあげており、株価が高くなったのも、一例にあげていた。
 ぼくには「景気がよくなった」という実感はまるでなく、周囲の人間もそう実感している人はいない。ぼくの周囲が特別「貧乏人」ではないはずなので、これが世間の常識というものだろう。
 ライブドア問題と、それに連動する株価下落や、政界スキャンダルは、政権の末期症状である。

 日本をここまで壊してしまった小泉政権には9月の退陣を待たずに早くお引き取りを願うしかない。これ以上、日本の「美点」であったものを壊してもらいたくないので。
「足るを知る」「節度」「職人」……同時に「勤勉」で「好奇心旺盛」「労を厭わない」……これらが日本の「良き伝統」を表すキーワードだと思うのだが。
 これらが「死語」になったら、そのとき「日本」はおしまいである。
by katorishu | 2006-02-21 02:11