コラム


by katorishu
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情報こそ「力」

 2月22日(火)
 ライブドア事件で、ホリエモンと一蓮托生のダッグをくんできた小泉・竹中・武部政権は、今後どうなるのか。
 悪材料が山とあるのに、野党は追及が甘いというか、準備不足が目立つ。結局、情報収集ができていないのですね。今の世の中、情報を握ったほうが勝ちです。
 民主も小沢一郎氏か菅直人氏であったら、こんな攻め方はしなかったでしょう。東大、高級官僚、政治家……というコースを歩んできた永田議員は、やはり苦労知らずの「甘ちゃん」といわれても仕方がないですね。
 ボンクラな「世襲議員」よりはましですが。
 旧社会党も共産党も、恐らく情報がないのでしょう。この件では、またく蚊帳の外。

 外務省を「休職中」の佐藤優氏によると、日本には情報のプロ、専門家がいないに等しいとのこと。政権を狙う党であったら、情報収集に力をいれないと駄目だと思います。
 政権党には「権力」があるのですから、それと対抗するには、まず情報です。今の時代、情報こそ力です。
 野党第一党のころの社会党は、かなりの情報収集力をもっていたはず。共産党も、もっと情報収集力があったはずだが。
 駄目ですね、このふたつの野党も。
 支持者の裾が広くなければ、意味ある情報が集まってくるはずもありません。豊富な資金があれば、情報は集まると思いますが、資金も貧のようで、これではじり貧まっしぐらです。

 かくて、小泉自民党は生き延びるのか。
 昨日、ビデオニュースドットコムで、元自民党政調会長の亀井静香氏が、外国特派員協会で行った講演を見たのですが(1時間近い)、かなりまともなことをいっていました。
 日本の美点であった「中産階級」の消滅を憂えている点は賛同できます。

 亀井静香といえば、公共事業に巣くう既得権益層の代表のように見えていたのですが、まともなことをいうようになっている。読売新聞の渡辺会長も、かなりまともなコメントを出している。逆に考えれば、この5年ほどの間に、「まともでない」方向に日本は傾いてしまったのではないか。
 日本の土台が、ずいぶんと虫食い状態になり、壊れてしまったのですね。
 虫食い状態の結果、太ったのは誰なのか。どんな層なのか。ホリエモンや談合で逮捕者続出の防衛施設庁の役人たちは氷山の一角です。
 マスコミは「調査報道」などで、この点を鋭くついてほしいですね。

■ところで、本日は近くの喫茶店で5時間半ほど執筆。
 帰宅して、品川ケーブルテレビで昔の大河ドラマ「山河燃ゆ」の6回を見ました。脚本を担当したのですが、今見ると、やや甘いなという気がします。まっとうすぎて、ひねりがない。ユーモアがない。ここの台詞のつっこみが浅い、などと思ってしまう。
 当時はそれなりに一生懸命に書き、面白く出来たと思っていたのですが。
 役者はみんな若かった。島田陽子なども、いい雰囲気をだしてました。手塚理美など子供みたいに若かった。松本幸四郎。ジュリー。篠田三郎、西田敏行。そして御大、三船敏郎はすでにあの世。
 時はすぎゆき、少年は老いやすく……としみじみ感じてしまいました。
by katorishu | 2006-02-23 03:08