コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

日本の中枢はガタガタ

 2月23日(木)
 日本国の土台ばかりでなく、中枢部分もガタガタになっているようだ。
 本日、毎日新聞のスクープで、海上自衛隊から機密情報が大量にウエブ上に流れ出たと報じられていた。トップシークレットも入っていたようで、大変な失態である。

 ウエブ情報で見たところによると、一人の自衛隊員が自宅にもちかえったパソコンにウイルスが感染し、そこから漏れたとのことだ。事実だとすると、自衛隊ってそんなに簡単にトップシークレットの情報を外部に持ち出せるのか。
 危機管理のシステムがまったく機能していませんね。防衛施設庁の談合事件と言い、防衛関係者は一体何を考えているやら。
 その後の報道で、情報漏れのなかに「極秘」の項目はあったが、中身は漏れていなかったということだが。お粗末さにかわりはない。

 数年前、知り合いの危機管理の専門家の「勉強会」で、海上自衛隊の佐官クラスの人たち何人かと会ったことがある。アメリカのウエストポイントで教官をしていた人もいたが、一人一人はとても真摯な紳士といえる人たちで、いろいろ興味深い話もきけた。
 
 こういう人たちが目立たないところで、汗をかいているのだな、と思ったのだが。やはりシステムに問題があるのでしょう。
 人間は過ちを犯す動物です。どんなに注意していても、ときどきミスが起こる。航空機の事故を見ればわかるように「絶対安全」ということは、人間である限りあり得ない。その観点に立ち、「危機回避」のために、関係者がいろいろ英知をしぼっている。

 恐らく「知恵」や「英知」をしぼるのは成績優秀の高級官僚なのでしょうね。そこに与党の政治家がのっかっている。それが「日本というシステム」です。
 成績優秀で頭がよくても、「世間」というもの「人間」というものを知らない人間が増えてきて、政権中枢にはいりこみつつあるのではないか。
 政治がらみの最近の「事件」を見ていると、そんな疑いを抱いてしまいます。システムの中枢がおかしくなっていることの具体例をあげるまでもないでしょう。

 それにしても民主の永田議員、お粗末でしたね。
 永田議員の入手したメールは、週刊新潮によれば、元週刊誌の記者で、現在出版社社長をしている人物がもちこんだものであるという。この元記者はかなりいい加減な人物で、かつて「週刊ポスト」に載った清原選手のスキャンダル事件をはじめ色々な週刊誌に「ガセネタ」をもちこんでいたとのこと。その度に問題が発生し、裁判になり週刊誌側は敗訴……。そのため、業界では要注意のマークがはられていたという。

 「週刊新潮」の記事を信じるとすれば、そんな「いかさま師」に永田甘ちゃん議員は見事はまったようなのです。そんないい加減なネタひとつで、長年の政財官の癒着の構造の中で「(疑惑)隠しのノウハウ」を蓄積してきている与党に、大打撃を与えることが出来ると本気で思っていたのだろうか。彼も「成績優秀」だったのでしょう。」
 この件で、ほかの不祥事がかすんでしまい、「巨悪」はのうのうと眠る結果になってしまった。
 まだ他に隠された情報が出てきて、ライブドアにむらがった連中が浮かび上がるかもしれない。「少額納税者」ではあるが、一応税金を払っている者として、税によって運営される政治を監視していきたいものだ。
 
by katorishu | 2006-02-24 02:01