これではダメだ、民主党
2006年 02月 28日
東京は不順な天候がつづく。12時起床。例によって外で数時間、原稿執筆。早朝5時まで仕事をしていたので、目がしょぼしょぼだ。
ところで、ライブドアの「ホリエモン・メール事件」で民主党の永田議員は謝罪会見を開いた。夜、テレビのニュースで見たが、こりゃだめだと思ってしまった。
堀江社長と武部自民党幹事長の息子は相当親しかったというこで、あのメールに関してもいろいろと噂が飛び交っている。
自民党を追い込む絶好のチャンスに恵まれた民主を「はめた」とする謀略説も流れている。真相は未だ霧の中だが、結果として小泉政権を救ってしまった。
思い切って前原党首も辞任して、小沢一郎党首、菅直人幹事長、そして岡田前党首が国対委員長という布陣をはれば、巻き返しをはかれたのに。
政権交代によってしか政財官の癒着の構造は崩れないし、本当の意味の改革にはならない、と思うのだが、一向にそうならない。「村社会・ニッポン」の地盤は厚いようだ。
みんな本音のところでは「変化を恐れている」のでしょう。現状固定の状態で、いろいろと利益を得ている「既得権益層」は、人口の1割か、多くて2割程度だと思うのだが、「おこぼれちょうだい」をいただいている層となると、5割くらいになるのかもしれない。
やはり、日本は外圧でしか変わらない。
5年以内に強烈な「外圧」がやってくるというのが、ぼくの推測です。ポイントは中国ですね。北京オリンピックのあと、2010年に上海万博がある。そのあと、中国国内に大きな動きがおき、台湾との関連で激震が走る。一方、イランを中心とするムスリム、とりわけシーア派の動きが注目である。それにブッシュ以後の、恐らく民主党になるであろう政権が、どう対処するか。
国際政治の動きが直ちに国内政治や経済に直結する時代なので、目が離せない。といっても、インターネット上か新聞、週刊誌、雑誌、単行本を通してしか「国際情報」は得られないのだが。
ただ、インテリジェンスとか諜報活動などといっても、007のような諜報員やエージェントによって得られる情報は1、2割で、ほとんどは公開された情報を収集・分析・解析することで、対象に迫れる。
日々の新聞やテレビ等のマスコミ情報を地道に収集し、過去に集めた膨大な情報と比較照合させると、「見えてくるもの」があるのです。
世界にちらばっている、それ自体は「ゴミ」や「チリ」のような情報が、一定量たまると、見る人が見れば意味をもつ。公開情報のみで、国や組織等の背後にあるものを透かし見ることができる、と情報のプロがどこかに書いていました。
個人でも、何気なく発した片言隻句や行為から、その人の本質が垣間見えることがあるが、アレですよ。国も組織も個人も、どう繕おうが偽装しようが、早晩、本質が出てしまうもの。逆に繕おうなどとせず、自然体でいたほうが、かえって本質が見えなくなる。
「隠そうと思ったら表へだせ」と逆説めいた名言を吐いたのは、誰であったか。