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NSAアメリカ安全保障局の怖さ

 3月4日(土)
 エシュロンという言葉を案外知らない人が多い。全世界的にはりめぐらされたアメリカの通信傍受システムで、携帯も含めた電話、ファックス、電子メール、衛星通信など電磁波等で送られる情報を根こそぎ補足できる。
 エシュロンには1日、30億件の通信情報を選別する能力があるとされる。コンピュータには通信記録を自動的に分析するプログラムが組み込まれており、例えば「テロ」とか「アルカイダ」とかのキーワードが入った通信情報を流しただけで、送り主などを補足できる。(日本語での補足システムもあるようだから、このブログもどこかで引っかかるかもしれない)

 ここからは会員制雑誌「選択」の06年3月号に載った「跳梁するリバイアサン」から少々引用させていただく。
 ブッシュ大統領が「対テロ戦争」を公言してから、アメリカ国家安全保障局(NSA)は、令状なしで盗聴や通信傍受をやるようになったが、海外ではとっくの昔にエシュロンを使っていろいろな通信傍受を組織的にやっているのである。
「選択」によると、NSAはCIA(中央情報局)より秘匿性が高いという。CIAがヒューミント(スパイ等による諜報活動)を行うのに対して、NSAはシギント(電子器機による諜報活動)を行う。
 エシュロンで得た情報を分析するため、NSAでは11000人の言語専門職員を雇い、世界150カ国に対応できるのだという。
 エシュロンによって、これまでアルカイダの参謀クラスの人物が捕まっている。

 そういえば、中東に潜んでいたはずの連合赤軍の重信房子が数年前、関西で逮捕されたが、確か逮捕のきっかけは、重信が支援者とかわしたメールを、エシュロンで補足されたことだと聞いている。アメリカ当局から日本の警察に連絡があり逮捕されたのだった。
 エシュロンは主に英語圏、イギリス、オーストラリア、カナダなどに張り巡らされた巨大なパラボラアンテナによって微量な電波を補足できる。
 世に知られるようになったのは、確か2000年ごろであったと記憶する。
 現代の「ローマ帝国」、アメリカは大変な「武器」を手にしたものである。

 現在、イスラム教徒の間に反米気運が高まっているが、アメリカと真っ正面から対抗することはできない。軍事と情報の分野でアメリカは赤子の手をひねるようなものだろう。
 ただ、アメリカとしても「反米」だかといって何もかも一緒くたに掃討することもできず、ゲリラ戦で対抗されたら、イラクで見る通り、苦慮するに違いない。

 まだ当分、アメリカの天下が続くだろうが、イスラム教徒には数の力がある。これに13億人の中国人がからむと……世界はただならない状況になる。
 すでに石油資源争奪戦ははじまっているし、いずれ食糧争奪戦が展開される。そのとき、石油がなく、食糧を半分も自給出来ない日本はどうなってしまうのか。
 国民の多くは、すぐそこに迫っている危機に、無頓着である。危機回避のため、日本が何をなすべきか、あるいは何をやってはいけないのか、国会でも真剣な討議をするときなのだが、民主のテイタラクもあって、ほとんど国会の体をなしていない。
 ぼくは、そう長くは生きないが、これから40年、50年と生きる人は真剣に考えたほうがいい。

■昨日は俳優と脚本家志望者のジョイントゼミ。
 試みの段階だが、何か成果があがるといい。
 
■本日は図書館で5時間近く執筆作業。ノンフィクションの最後の追い込みだが、帰宅して資料に当たろうとしたところ、一部が資料の山に埋もれてなかなか出てこない。自分の部屋はどこか、乱雑な情報がつめこまれた脳の中、という気がする。
by katorishu | 2006-03-04 23:34