仕事をすれば不眠症
2006年 03月 10日
西葛西にある映画専門学校で講義。90分を2コマと、「面談」で、計270分。睡眠不足なので、1回目の講義は脳がフリーズ気味で最悪だった。
休憩して2回目は、生徒たちの「心に届く」講義ができたと思っている。彼等の反応を見ていれば、届いているかいないかは、よくわかる。
生来の持病である「不眠症」には、困ったものである。レンドルミンを週に4日ほど飲んでいるのだが、最悪のケースは睡眠薬を飲んで寝たのに、「寝不足」の場合である。
飲んでよく眠ればいいのだが、飲んで睡眠不足の場合、体内に脳の働きを鈍化させる物質が残って消費されないので、脳は一時的にフリーズ状態になってしまう。
本日はあまりにひどいので、講義を一時中断した。
小渕元首相みたいになると困るなとちらっと思ったが、幸い、そういうこともなく、帰宅して普通に仕事ができた。
ただし二度ばかり仮眠したが。マイナスの条件をプラスに転化することに、生きる意味があるようなことを話したりするが、本音をいえば子供のときのように、心地よい眠りと目覚めがもう少し欲しい。まったくないわけではないのだが、週に1日が2日である。
横になるとすぐに眠れる人には、不眠の辛さはまったくわからないだろう。自ら招いていることもあるのだが、仕事をすると不眠になる。「仕事」好きの身としては、困ったことである。
イラク、イラン情勢とともに、中国をめぐる東アジア情勢がおかしくなってきている。中国は「言論統制」国家で、大いに問題があるのだが、一方で、下手に「民主化」をすると、とんでもないことになるという意見もある。
今のままで「民主化」をし国民の声をストレートにすいあげる政治家が実権を握った場合、排外主義的傾向が強まり、暴走する可能性が強いというのである。
13億の民をまとめるには、強権しかないのかもしれない。あるいは、三つか四つに国がわかれることだ。とにかく大きすぎる。
今の状態でタガがはずれればポピュリズム(大衆迎合)の最も悪い面が表面化するだろう。
小泉政治にもポピュリズムの悪い面が出てきているし、中国のポピュリズムと日本のポピュリズムが衝突したら……あまり見たくない光景が展開されるだろう。
いずれにしても、ますます住みにくい世の中になっていくようだ。鳥インフルエンザで日本人が250万人死ぬかもしれない、などと夕刊紙に出ていた。
36度の温度で感染する変異したウイルスが報告されているし、極めて近い将来、現実の危機になる可能性も出てきた