コラム


by katorishu
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子供と携帯

 5月18日(木)
■最近、男女交際等をよびかけるメールが毎日、5,6通くる。以前はなかったことで、こ1ヶ月ほど次第に増えてきた。なにかを通じてメールアドレスが、その類の業者にもれたのだろう。すぐに消去しているが、迷惑なことである。

■産経新聞ウエブ版によると、中学2年生の31.2%が携帯電話やパソコンでほぼ毎日メールし、うち4.0%は1日200件以上、送受信しているとか。
 日本PTA全国協議会が携帯電話の利用状況などについて行った調査で、携帯電話を「持っている」のは小5で4人に1人だったのに対し、中2はほぼ半数。中2の場合、平日の使用時間が3―5時間は全体の6.1%で、5時間以上も5.3%に上ったという。

■膨大な時間を携帯画面に向き合うことで費消していることになる。小中学生の時期は、脳がやわらかく何でも吸収できる貴重な時間である。この時期をどのように過ごしたかによって、その後の人生が決まってくるといってもいいかと思う。
 日本人であったら、日本語の読み書き、読解力の能力や数学の基礎の基礎などを身につけることに、多くの時間を費やすべきだろう。毎日、200件ものメールを送受信していたのでは相当な時間を食われ、脳の土壌を肥やす時間もなくなるのではないのか。

■後悔先に立たずで、当事者にはわからないのですね。わかっているひとは、そんな愚かなことに膨大な時間を使わないでしょう。
 携帯電話の出現で人と人とのコミュニュケーションの形がかわってしまったが、これが対人コミュニュケーション能力や、思考力にどんな影響をおよぼすのか気になることである。

■毎日一定時間以上パソコンや携帯に向かう人は、脳に何らかの悪影響が出る、と指摘する脳科学者もいる。短期間の影響より、長期にわたって関わったことの影響のほうが心配だ。酒や煙草などと同様「脳の発達に悪影響」するので、××歳以下は、パソコン等に一定時間以上費やすことは禁止、といった事態になることも考えられる。

■ところで、明日あたり、与党は共謀罪を強行採決するかもしれない。ここ5年ほどで、メディア規制につながりかねない法案が続々通っている。いよいよ心の領域にまで国家が口出しをするようになったのか。要注意である。
by katorishu | 2006-05-19 00:39