マスコミはジーコ・ジャパンの実力を誇張
2006年 06月 14日
■すでに梅雨にはいったとしか思えない天気が続く。渋谷でラジオドラマの打ち合わせ他諸々。昨日、血圧が146になって気になり塩分等を極力おさえたところ、一日で137ほどに下がった。それでもこれまではたいたい115から120ほどであったので、ぼくとしては高く、体調は良好とはいえない。
コーヒーは外で4杯。これは脳を活発にさせるために欠かせない嗜好品だ。珍しくパソコンに触っている時間が2時間以内だった。たいてい7,8時間は向かっていることが多い。これは心身になんらかの影響を与えるはずだが、さてどういうことになるか。
■明日から釜山。「東アジアテレビドラマ作家会議」に出席のため。一応携帯パソコンをもっていくが、朝から晩までぎっちりスケジュールがつまっており、このブログを書く時間があるかどうか。身辺雑記なら10分ですむのだが、そのときどきで考えたこと、感じたことを自分の言葉で記そうとすると、この程度の文章でも30分から小一時間かかってしまう。
■書くのが早いといえば早いのかもしれない。状況を俯瞰でつかまえる能力だけは、どうも長けているようで、ここがポイントと思われるところは比較的容易に把握できる。が、「創作」となると、そうはいかない。難行苦行、呻吟のはてに……「なんじゃ、こりゃ」と自分でも思う作を書いていることが多い。注文に応じて日々メシを食うように書いていた時期に、世に出してしまったものも数多くあり、それらは汗顔の至りである。もっとも、それも物書きとしての「一里塚」ではあるので、否定はしない。
■日銀の福井総裁が村上ファンドに1000万円を拠出していたことが発覚した。金融の元締めである総裁が違犯のファンドに拠出し、今も少額とはいえファンド資金の一翼を担っているのである。これではしめしがつかない。即刻辞職をするべきだろう。
ファンドの出資者には政治家等も相当数いるに違いない。かつてのリクルート汚職のように発展する可能性もある。特捜がどこまで踏み込むか。
このところ、株価も全面的に急落しているし、ジーコ・ジャパンも惨憺たる敗退で、日本の先行きは相変わらず暗い。
■ジーコ・ジャパンに関してはスポーツマスコミがもちあげすぎである。マスコミに煽られて多くの純情な国民は「日本チームはすごいんだ」と思いこまされているようだが、夕刊紙によれば現地での日本チームの評価は「F組で最も弱いオーストラリアにすら、ほとんど勝つ見込みがないのは関係者や専門家はみんな知っていた。地元ドイツのブックメーカーでも日本のオッズは125倍で出場32カ国中25番目です」とのこと。
■これが「実力」なのである。太平洋戦争に日本が突入したときも、日本国民は「真実」を知らされず「大国ニッポン」の幻影を信じていた。だから真珠湾を海軍航空隊が奇襲攻撃したとき国民の圧倒的多数は快哉を叫び、大喜びした。
当時のアメリカ情勢をよく知っている者にとっては「とんでもないこと」が起きてしまったと思ったはずである。しかし、これは少数派。多くの国民は真実、事実を知らされていなかったので、新聞やラジオに煽られるまま「やった」「日本はすごい」とばかりに驕り高ぶり……結局惨めな破滅の坂を転げ落ちていった。
■サッカーなどたかがスポーツじゃないか……という人がいるかもしれない。しかし、一事が万事この調子なのである。国民も単純に熱狂する前に、まてよと冷めて観察する余裕が欲しいものだ。小泉政権が「歴史的勝利」をおさめた2005年秋の総選挙など、真珠湾を奇襲と同工異曲かもしれない。結局あとでバカを見るのは多くの国民である。
■それにしても選ばれた「小泉チルドレン」の言動のお粗末さ。こんな連中のために税金を納めたくない。圧倒的多数は町会議員にもなって欲しくない人ばかりだ。なのに選良として「国民の多くから付託を受けた」として権力を行使するのである。
「合法的に」、自分たちの生殺与奪の権をもちかねないこういう議員を選んだのは、国民である。投票した人の顔が見たいものだ。ぼくの周辺に投票した人はいない……と思えるのですが、どなたが支持しているのでしょうね。不思議なことです。
そういえばヒトラー政権もドイツ国民に「正当に」「合法的に」選ばれて出てきたのでしたね。「事実」を知らない、知らされないというのは、じつに怖いことです。