ワールドサッカー、日本チームの敵はテレビ?
2006年 06月 28日
■東京の気温は30度をこえたのではないか。梅雨の晴れ間で、雨降りよりいいのだが、暑さにはどうも弱い。NHKでラジオドラマの打ち合わせ。あわせて主人公とその仲間になる15歳の高校生役の「オーディション」。ラジオは声だけなので、能力差が際だつ。なかなか「逸材」というのは少ないものだ。
■深夜、ワールドサッカーをこのところよくテレビで見るが、さすがに決勝トーナメントに出るチームは迫力がある。サッカーは格闘技であることを改めて実感する。
日本チームは世界レベルにはまだまだ遠いといわざるを得ない。週刊誌によると、日本チームの対戦はテレビ中継にあわせて2戦とも、時間をずらしてもっとも暑い時間帯に組み合わされたとか。日本が払ったカネが働いたのだろう。日本サッカー敗戦の原因は「テレビだ」という人もいる。
■視聴率さえとれれば、選手のことなどどうだっていい、という底意が垣間見られる。中田選手などの憤りはわかる。ただ、日本のサッカーはテレビで喧伝されたからこそ人気を得たのだし、もちつもたれつの関係にあるのだろう。
しかし、日本が世界レベルに達するには、このもたれあいを断ち切らなくてはダメだろう。そもそもサッカー選手になる目的が、「いずれテレビタレントとして活躍したい」という選手も多いようなので、この傾向は変わらないかもしれない。
■こんなにテレビが影響力をもってしまってよいのだろうか。国民多数がテレビの宣伝に踊らされているからこそ、こういうことになるのである。
ほんとうに宣伝というより煽動に弱い国民である。権力者にはまことに都合の良い国民で統治しやすいのかもしれないが、情けないことである。