コラム


by katorishu
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ボーダレス化で進む文化交流

 7月21日(金)
■14時より六本木で放送作家協会の定例の理事会。議論する内容が盛りだくさんで「濃い」時間であったと思う。今後予定されているイベントについて共通する問題は、オカネである。どんなに良いこと、理想的なことでも、先立つものがなければ「絵に描いた餅」になってしまう。

■終わって、事務局向かいレストランで御茶を飲みつつ、何人かと歓談。構成作家の某氏が話していたが、現在、構成作家の仕事が減っているそうだ。経費節減の余波で、これまで外部の構成作家に頼んでいたものを、担当のディレクターやアシスタントがまとめてしまうのだという。とにかく「効率化」がテレビ局をも席捲しつつあるようだ。
 フリーの放送作家はその影響をもろに受けることになる。世の中全体に、組織にまもられない「弱い立場」のものにシワヨセがいっているという気がしてならない。
 それで番組の質が向上し、面白ければいいのだが、逆である。われわれも、戦略的にこの事態に対していけなかればいけないのだろう。

■ところで、日本放送作家協会のホームページに、「放送人インタビュー」というコーナーがある。すでに5回目だが、いずれもぼくが話をききアシスタントの人とともに原稿にまとめている。番組制作の裏面や放送の問題点などを浮き彫りにしてあるので、ぜひ読んでいただきたい。「日本放送作家協会」で検索してアクセスしてみてください。

■このブログ、青文字で下線をつけて他のホームページに飛べる機能がないか、やり方が不明なので、検索してからアクセスしてくださいとお願いする次第です。
 エキサイト・ブログだが、他のプロバイダーに比べあまり機能的ではないと感じている。
容量無制限で有料のブログであるが。

■夕方から渋谷で映画を見ようと思ったが、睡眠不足なので、途中で眠ってしまう恐れがあったので、やめた。帰路の途中、大門駅でおり、コーヒー店でおり、執筆作業をはじめたが、やはり睡魔に襲われ2時間ほどいたうち、1時間ほどは半分眠っていた。
 仕事の必要があって、韓国ドラマ関係の本を5冊買う。ムックが大半だが、今でもこの類の本が出ているのですね。完全に日本社会に定着しているようだ。

■KBSの番組も有料だが登録をすれば日本で見ることができる。文化の面ではボーダレス化は確実に進みつつある。政治の面では、関係国はお互い意地をはり、つっぱっているようだが。文化と経済面で、お互い相手なしでは存在できないようになれば、政治もそれにひきずられていくのではないか。
 庶民レベルの文化交流が、今こそ大事なときはない。その際、インターネットが強い役割を果たすに違いない。マイナス面があるにしても、時代はこちらに流れている。文化の独自性は残すべきだが、国境の壁は低いほうがいいようだ。北朝鮮も国境の壁が低かったら、あんな独裁政権が永続きするはずがない。統制国家ほど壁を高くする。

■数日前、このブログに書いたが、どうも地球環境は悪化の一途をたどっているようだ。最近頻発する大雨や土砂崩れは、異常である。記録的という言葉が毎年、おなじみになってしまった。イギリスは逆に90年ぶりの熱波が続いているという。適度にということがなく、雨のふるところには極端の多く振り、降らないところには極端に降らない。
 早く人類、とくに文明国が「便利さ」一辺倒のシステムをあらためないと、取り返しのつかない事態になる。
by katorishu | 2006-07-21 23:34