壊れていく子供の脳
2006年 08月 26日
■『脳内汚染』(岡田尊司著)が、あまりに「面白すぎて」最後まで一気に読むのが惜しくなって、5分の4ほどでやめている。もちろん「ジョーク」で、一部の映像好き、ゲーム機好きの青少年の脳がここまで「壊れているか」と、実情を知って空恐ろしくなった。のめりこむ人にとって、テレビゲーム等は麻薬と同じであり、彼らの脳には麻薬中毒患者と似た症状が見られるそうです。
■岡田氏は医療少年院で実態に接し、データなどを基礎に論を展開しているので、説得力がある。「感性の時代」だとか「映像の時代」だとかいって国民を煽ってゼニ儲けに励む一部、企業の関係者は、この本など読んでいないでしょうね。
今こそ、本を読むことが大事な時代はないと思います。
本日は体調が悪く「夏風邪」なのか喉が痛い。根気が続かないので、仕事はやめにして読書とDVD鑑賞……に時間を使おうとしたが、これも続かない。
■恋愛ものの韓国ドラマを近くのレンタルビデオ店で借りて見たが、30分で制作できる内容を60分にのばしてつくっている印象だった。韓国の売れっ子の脚本家は毎週2本、60分の連続ドラマを書き続けると、過日、釜山にいったとき直接、当の脚本家氏から話を聞き、驚異的な筆力と思った。が、本日見たような「薄められた」ものなら、可能であると思った。韓国ドラマ通の人の話では、この類のものが「恋愛ドラマ」には結構多いそうだ。
■韓国のテレビドラマの主人公が、医師や青年実業家やテレビ関係者やアメリカ帰りの「横文字職業」の「カッコいい」人ではなく、普通の市民を主人公にしたとき、成熟の度が進むのだろう。
「引き延ばしドラマ」を大量生産していると、いずれ飽きられるのでは……と韓国ドラマのために敢えて苦言を呈したい。
一般国民がその種の職業の人を無条件でカッコいいと思ってしまうんでしょうかね。こういう傾向に価値を置く人を称して東京、というよりぼくの周囲では「イナカモン」といいます。