他への配慮に欠ける世の中
2006年 10月 02日
■10月となると、残暑も去り過ごしやすい。人の皮膚感覚はそれぞれで、この時期は半袖の人がいるかと思うと、すっかり秋の装いの人もいる。コーヒー店なども店それぞれで、まだ冷房をきかせて冷え切っている店もある。そういうところは室温を「お客」ではなく体を動かす「従業員」のほうに合わせている。
客商売としてプロではないのである。昼間は汗ばむ暑さでも夜になると気温は低下する。しかし、自分たちは体を動かしているので、気温の低下に気づかない。で、冷房を昼間のままの温度設定にしたままなので、お客は冷え切ってしまう。
■店員のほとんどがアルバイトで、店の「将来」などに関心がないということもあるだろう。このことに限らず、どうも他者への配慮に欠ける人が多くなったという気がする。自分さえよければ、ほかはどうなったっていい、と思っているのだろうか。小泉政権がひろめたグローバリゼーション(アメリカ化)の影響も相当程度あるに違いない。
■「小泉改革」の実質的な推進役となった竹中平蔵氏は、小泉退陣とともに参議院議員までやめてしまった。彼に投票した何十万というの有権者のことをなんと思っているのだろうか。無責任、自己中心の典型例である。かわりに女子プロレスラーが議員になるという。彼女にどれほどの見識、政策があるのか知らないが、駒のひとつにしかすぎない。政権の中枢には世襲議員ばかり。日本は民主主義国であったはずなのだが。
これでは、中国の一党独裁を批判しにくくなる。国民や国会を馬鹿にしてはいけない。それにしても、安倍政権の支持率が70パーセント、ですか。支持者は権力の実態がわかっていてイエスといっているだろうか。
■このところ、連日のように知人や友人などから、さまざまなセミナー、勉強会、研究会の案内をいただく。1万円前後の会費のところも多い。義理やなにかでおつきあいをしていると、自分の時間がなくなってしまう。もりあがって二次会三次会にいくことも多く、金銭的にも馬鹿にならない。で、申し訳ありませんが、現在、自分が強い関心をもっている内容以外は、大半のお誘いをお断りしています。せっかくご案内いただいた方々、悪しからずご了承ください。「持ち時間」がだんだん残り少なくなってきたもので。