ついに北が核実験
2006年 10月 10日
■体育の日だという。とくに体育に関係することをしていない。日頃から車に乗ったり、エレベーターに乗ったりすることをなるべく避け、自分の足で歩くことを心がけている。スポーツも面白いのだが、その時間がない。一日24時間しかないので、配分が問題となる。面白いことは無数にあるが、それにいちいとつきあっていたら時間がいくらあっても足りない。で、生活の中に自らの足を使って動くという、動物なら当たり前のことを心がけてやっている。人間は動物の一種、それも犬猫と同じほ乳類の仲間なのだということは、忘れないほうがいい。
■本日、外で5時間ほど仕事をして帰宅してテレビをつけると、北朝鮮がどうやら核実験をやったとのニュース。メンツにかけてもやるのではないかと思っていたが、最後のあがきをやってしまったということだろう。ボーダレス化の時代、世界を敵にまわして一国が成り立つわけもない。金正日は独裁を維持するために、強攻策をとりつづけるしかないのだろう。独裁者という言葉はそろそろ「死語」になってもらいたいものだ。
■最近は会社組織でも「独裁的経営者」は淘汰されるケースが増えているのではないか。文殊の知恵というが、衆知をあつめてよりよい選択をし、得られた果実を「みんなで分け合う」という精神を豊かにもった組織や国家こそ生き残っていく、と信じたいもの。
北の地下核実験が事実だとすると、アメリカが中心になってきわめて厳しい経済制裁が行われるだろう。追いつめられた北朝鮮軍が暴発する可能性も強い。その前にアメリカから先制攻撃するというニュースもある。
■金正日体制は生きるか死ぬかの瀬戸際にきており、どうせ死ぬならもろともと考えていたりすると、きわめて危険である。話し合いで簡単に解決できる問題ではないし、結局は軍事的オプションがとられる可能性が強い。
日中のあゆみよりが見られたようで、この点はやや安堵できるが、ここ数ヶ月が東アジア情勢の正念場ではないのか。山勘でいわせていただくと、北が暴発する可能性は3割ほどではないのか。話し合いでなんとか北の金政権をなだめつつ、要するに崩壊に導いていくしかないだろうが、果たしてうまくいくかどうか。3割の可能性のほうが真実らしく思えてしまう。そう思わざるを得ないところに、東アジアの危機がある。