テレビを考える会
2006年 10月 17日
■某テレビ局内で行われた「テレビを考える会」に出席。テレビの現状に危機意識をもつ放送関係者があつまり、意義ある議論ができた。
オフレコだが、ある番組の裏事情についてきわめて興味深い話も聞いた。今や国の政治・経済・文化までも左右するような巨大な力をもってしまったテレビ。マイナス面がこの15年ほどで強く出てきている。
■テレビの劣化は国民の劣化につながるし、放送局のじり貧にも通じる。関係者もよくわかっていて、現状を打破できない。ビデオリサーチというただ一つの視聴率調査会社のだす数字によって、すべてコントロールされている。これが諸悪の根源だと思う。
■電通やスポンサーも、深刻な事態になっていることをもっと真剣に受け止めてもらいたいものだ。生き残り競争にさらされている企業の中で、サラリーマン社員としては目先の利益に追われ、「タイタニック状態」にあるのに、前方を見て見ぬふりをしているようだ。
困った状況である。あまり本を読まない多くの国民がせめて月に新書の数冊は読んで、シャワーのようにふってくる映像メディアの害から身を守る手だてを考えてほしい、とあらためて思ったことだった。