コラム


by katorishu
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相変わらずの東アジア

 10月21日(土)
■北朝鮮の地下核実験について、北京の韓国大使館幹部から金総書記が「追加的な核実験計画はない」と語ったとの情報が伝えられたという。一方、ライス米国務長官は唐家セン国務委員(前外相)との20日の会談について「唐国務委員は私に、金正日(キムジョンイル)総書記が核実験について謝罪したとか二度と実験をしないといった話はしなかった」と語ったとのこと。

■どちらが本当なのか。国際的な圧力に屈して金政権が核開発をやめればいいのだが、それは早晩、政権の崩壊を意味するので、金総書記としてはできないことだろう。まだまだ東アジア情勢はどうなるかわからない。アメリカはすでにイラク戦争での失敗を認めたようで、どう撤兵するかを考えているだろう。「イラク戦争は間違いだった」と早く認めてほうがいいのに、メンツがあってそれができないうちに、どんどん泥沼にはまっていく。

■イラン問題もあり、ブッシュ政権は相当苦慮している。その点を見越して金政権がどんな手をうってくるか。
 「制裁」でもっとも苦しむのは「普通の国民」である。かといって制裁をしなければ、金体制は継続される。金体制のもとでは多くの国民が幸せになれるはずもない。すでに経済は壊滅状態で、強権でかろうじて治安を維持しているようだ。中国は開放政策を促しているようだが、そのような改革・解放政策をとれば、海外の情報が流れ込み金体制は早晩ひっくりかえる。そのことを独裁政権はよくわかっているのだろう。最後の手段として核実験をもちだした。ここで金政権が延命したら、やっぱり核が必要という論議が日本でもわきあがってくるにちがいない。

■困った事態である。平和裡に独裁者を排除する方法はないものか。
恐らくアメリカは水面下で、金総書記排除の「秘策」を練っているに違いない。そのうち「アッと驚く」ようなニュースがもたらされる、とぼくは思っている。確たる根拠があるわけはなく山勘ではあるが。
by katorishu | 2006-10-22 00:20