コラム


by katorishu
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イーホームズの藤田社長の「告発」、本当なら大問題

 11月1日(水)
■イーホームズの藤田社長が、安倍首相に「直訴」していた「アバ・グループ」の耐震偽装問題については、「きっこの日記」が再三記し、また首相官邸前や他の場所での藤田社長の「直訴」や訴えの模様を、YUOTUBEで見ることができる。
 編集ぬきのこういう情報を見ることができるというのも、インターネット時代の特徴である。

■この問題について、ほとんどのマスコミは無視してきたとのことだが、本日の「きっこの日記」によれば、朝日新聞が初めてとりあげたとのこと。
 ブログ上の情報によれば、アバ・グループの社長は安倍首相の後援会の副会長をつとめている(いた?)とのことで、そのため藤田社長は別件逮捕され訴えは封殺されたという。事実なら、大変なことである。言論封殺に通じることであり、マスコミは事の真偽をふくめて追求してほしいものだ。(朝日は藤田社長の問題には触れていない)

■小泉政権以降、「長いものにまかれろ」と「自分(の家族、会社)さえよければ」といった風潮がはびこっている。「自由競争」は結構だが、エゴイズムの追求ばかりでは困る。ものごとを損得勘定でしか見ない人が急増しているのも、亡国の兆しである。
「企業は株主のもの」という言葉のもと、株主は会社を自分の自由にしていい、つぶすも、つぶさないも「株主」というカネ主の自由――といった風潮もはびこっている。
 これは社会からモラルを奪うことで、一握りの人間をのぞいて多くの人間にとって住みにくい社会になる。

■自由競争といいながら、一方で、政治も企業も、「世襲」ばやりである。日本は封建社会ではないのだから、これも困ったことだ。是正するには、とにかく政権交代である。民主と自民は同じなどという人がいるが、政治を知らない人のいうことである。政権が交代すれば、権力にまつわりついていた相当部分の組織、人がいれかわる。「浄化」のために「いれかわる」ことが大事なのである。ひとつの党、ひつとの勢力が長く権力を握りつづけると、必ず腐敗する。どんな聖人でも長く権力にあると腐臭が漂うもの。歴史をみれば一目瞭然である。

■モラル喪失社会を回復させるには、まず政権交代である。来夏の参議院選挙で日本の未来が決まってくるだろう。野党はがんばってもらいたいものだ。断っておきますが、ぼくはこれまで一貫して「無党派」です。人や組織を見るときのポイントは、「言論の自由」と「節度を守る」こと。この2点は必要最低条件ですね。

■12時より、脚本アーカイブズで民放連の関係者と協議。そのあと、渋谷で編集者と打ち合わせ。来年でる予定の本の件で。(一年前からの懸案事項で小説等ではありません)来年4月が原稿締め切りで400枚書くことを約束。多大な時間と精力が必要な作業になるだろう。地味目の本だが、「ロングセラー」をねらいたいもの、と旧知の編集者と話し合ったことだった。(今の時代、至難のわざですが)
by katorishu | 2006-11-01 23:38