多文化時代の教育意識
2006年 11月 23日
■夕方、渋谷で月一の「勉強会」。今回は情報教育研究所を主催する山岡テイさんの「多文化時代の教育意識の現状」についての報告。山岡さんは1年のうち7ヶ月ほどは海外にいき、幼児教育の現状について調査、分析をしている。2時間足らずの短い時間なので、活動の概略を語る程度であったというが、大変示唆に富んだ話だった。
■山岡さんによれば、現在日本に外人登録されている外国人は197万人で、これは人口の1,56パーセントだという。幼児教育の調査の主な対象は親で、意識調査が中心とのこと。日本で実施した園児の「他文化な保護者」調査では、中国語やタガログ語など12種類の言語で実施したが、日本と中国、韓国では親の意識についてかなりの違いが出たそうだ。育児において何をもっとも頼りにするかについて、中国では園の先生や育児専門書に頼る率がダントツで高いのに、日本では両方とも際だって低い。
■日本では近所の友人を最も信頼するというのが特長的であった。同時にもっとも不安を覚えさせるのも近所の友人であるという結果がでている。権威主義的な中国人と、他人の目を極度に気にする日本人との違いが際だっていたという。中国人は隣近所の目などほとんど気にせず、権威に頼る傾向が強い。
■そのほかいろいろと興味深いデータが示されれた。幼児教育に興味のある方は、以下のホームページにアクセスしてみてください。
http://www.tabunkakosodat.net
他文化子育てネットワークです。