31回創作テレビ大賞贈賞式
2006年 11月 30日
■乃木坂のはあとイン乃木坂で行われた第31回創作テレビ大賞の贈賞式にでた。最優秀作は「おシャシャのシャン!」の坂口理子氏で、30代の女性。佳作は「お宝さがし」、板東誠一氏で40代、「アニマル・ダンス」、村田珠子氏で50代。世代ごとに受賞者がでたのは珍しいそうだ。ぼくは「お宝さがし」しか読んでいない。式には3人とも出席して抱負などを語って緊張気味。これで「一人前の」脚本家になったわけではなく、スタート台にたったにすぎない。ねばり強く書いていき、プロの作家に育っていって欲しいものだ。積極的に見たくなるドラマが激減している傾向は依然として続いており、本日も脚本家仲間と、いずれ今のテレビはなくなるね――などと話した。報道とスポーツ中継だけになるかもしれない。
■報道も「ジャーナリズム精神」を放棄したとしか思えないものが多すぎる。「国民の多くが選んでしまったのだから、どうしようもない。安倍政権だって国民の多くが選択した結果だし、良い悪いではなく、この流れはとめられない。いきつくところにいくしかないんじゃないの」とはベテランの台本作家の言葉。
■昨年、受賞者の林一臣氏も出席した。林氏は50代で四国に妻子をおいて上京し懸賞ドラマに何度も応募し、これが最後のチャンスと思って応募した作品で大賞をとった。この作は「風の来た道」と改題され、2007年1月6日(土)、21時より、NHKで放送される。六本木の居酒屋での2次会までつきあい、帰宅すると、もう一日は終わり。
毎度のことながら時間の経過の早さに唖然とする。