コラム


by katorishu
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パソコン、携帯等の長時間使用が脳に与える悪影響についてもっと警鐘をならすべき

 12月9日(土)
■寒気がするので体温計ではかると38度をちょっと超えていた。最近は耳にいれてはかる体温計もあるのですね。脇の下にいれてはかるのと、やや数値が違う。はかる部位によって数値が多少違うそうで、そのため平素の数値を知っておく必要があると解説書に出ていた。雨降りで寒く、こういうときは一日中、床にはいっているのが一番いいのだが、亡父の3回忌なので八王子まで出かけた。

■体調が悪いので早めに帰宅し、薬を飲んで眠ってから、テレビをつけると、NHKで「ネット社会の安全をどう守るか」という3時間の討論番組をやっていた。パソコンをやらない人たちも対象にしているので、半分の時間で出来そうな内容であったが、これはまあ仕方がない。総じて好感をもてたが、インターネットや携帯、ゲームなどに毎日、長時間かかわると人間の脳がどうなっていくかについて、ほとんど触れていないのが気になった。

■ゲストの人選に問題があると思った。脳科学者などがゼロなのである。ネットの内容がどうのこうのではなく、長期間、パソコンや携帯の画面を見続けることが、とくに幼い人の脳に悪影響をおよぼす恐れのほうが、問題なのである。視聴者への質問も、あまり適切ではなく、ゲストから批判も出ていた。生放送なので、そういう部分もカットせずに放送したのはよかったが。

■本当に深刻なのは、脳への影響である。本日、熱が高かったこともあってパソコンにはほとんど向かわず、これを記すために(すでに日はかわり熱はかなりさがった)向かっているのだが、パソコン画面に向かわなかったこともあり、比較的よく眠れた。ぼくなどパソコンの長時間使用者の典型で、画面に向かう時間は一日平均、7,8時間になる。長いときは10時間をこえる。これが脳に影響を与えないわけがない。人間は動物の一種であることを考えると、きわめて「異常」なことをやっているのである。

■サイトの内容の善し悪しではない。長時間使用が脳にあたえる影響をもっと考えさせる番組を制作しなければいけない。まだパソコンが一般に普及してから10年ほど。携帯はそれより短い。いろいろな「中毒」もそうだが、20年、30年と継続して接していることからくるものが深刻なのである。家電メーカーやゲーム機メーカー等に配慮しているのだろうが、脳にあたえる悪影響について、親も教師ももっと学び、そのことを繰り返し幼い脳の持ち主に言い聞かせるべきだろう。
by katorishu | 2006-12-10 06:47