蓮池薫氏が「工作員」として1986年日本にきていたという衝撃情報
2006年 12月 26日
■またまた週刊誌が(?)マークつきだが、「大スクープ」をだした。本日発売の「週間現代」が、北朝鮮に拉致された蓮池薫氏が1986年3月に北の工作員として日本に密航し、ある日本人を北朝鮮に連れていこうとしたと報じている。その日本人、横井邦彦氏が最近、そのときの模様を具体的に暴露した。じつはこのニュースは横井氏のブログで以前から流れており、ぼくも読んだが、そのときは「ほんとうかなア」という思いもあった。
■なぜ今まで横井氏が黙っていたのかも気になった。本日、週間現代が報じたが、よほど確証があったからだろう。「蓮池氏」だという工作員は左翼運動をやっていた横山氏に対し、北にきて100人いる日本人のリーダーになって革命運動をやってほしいと説得したという。
これに対し、蓮池氏は本日、事実無根だとして週間現代の発売元の講談社に抗議の文書を送った。
週間現代によれば、記者と横山氏は新潟の蓮池氏宅にいったが、夫人がでて蓮池氏本人は「留守」だとして会おうとしなかったという。手紙を置いてきたが、その後、蓮池氏から返事はなかったという。もし事実無根なら横井氏と対決し、強く抗議をし、名誉毀損で訴えるべきだろう。
■いまのところ、真偽のほどはわからないが、外務省関係者や朝鮮総連の関係者も、とくに強く否定しなかったという。もしこれが事実であったとすると、政治への影響も強くでてくるにちがいない。横山氏によれば、蓮池氏は自分は鵜飼の鵜のようなもので、北に妻子がいるのでこういうことをしなければならないという意味のことをいったという。このとき周囲には3人ほどの「監視役」がいたということだ。「秘密」を知った以上、横山氏を拉致するしかないと蓮池氏はいったとのことで、それに対し横山氏は参議院選挙に立候補することを表明しているので、もし自分が失踪したら警察は黙っていないといった。すると、蓮池氏は監視役と相談し、そのまま去っていったということだ。
■情報機関ならやりそうなことで、《事実とすれば》のカッコつきだが、大胆といえば大胆な行動である。金総書記の息子が密かに偽名をつかって日本を訪れていたことなどを考えると、突飛なことではない。
横山氏という人物について、なにか隠された背景があるのかどうか。85年に「社会主義労働者党」を結成したとある。どこかうさんくさいものも感じるものの、注目すべき記事で、今後政界をゆるがす事態になる可能性もある。
■このところ、週刊誌が面白い。同誌には石原都知事の「新たな疑惑」も載っている。特捜が都知事をターゲットにしているということだ。
週間現代はリニューアルをしたとのことで、表紙とグラビアに藤原紀香のヌードを登場させている。硬派の記事と同時にこういう写真を掲載するところが週刊誌の面白いところである。今後とも、社会の隠れて見えない暗部をえぐりだすことに情熱を注いでもらいたいものだ。こうも続々と政治や社会の暗部をつかれると、当局が法律の規制の網をかけてくる恐れもあるが。