政治家のスキャンダル報道で気をはく週刊誌
2007年 01月 23日
■月曜日は週間現代か週間ポストを買うことが習慣になっている。本日も午後、散歩と執筆をかね、近くの商店街にいったついでに週間ポストを買った。
「徹底追及」として「『拝金内閣』大炎上」なる特集があった。
佐田大臣のスキャンダルで後任の行革担当の大臣に就任した渡辺喜美氏が選挙資金の名目で集めた7000万余りを自己の資産としていたという。選挙で使った資金が浮いたので自分の資産に計上したとのことだが、無税なのである。
■選挙資金の場合、所得税や住民税などいっさいかからない税法になっているが、それを「悪用」して個人の資産を気づくとはセコイといわれても仕方がない。
同誌には、久間防衛庁長官が「疑惑のゼネコン集金団体」をあわてて閉鎖したとの金銭疑惑のほか、安倍首相の「後援会ファミリー」が入信する謎の「新興宗教」教祖を直撃という記事も載っている。安倍首相の地元、下関では大規模公共事業を「安倍献金」の「信者」が独占しているという。
■写真で見る「坊ちゃん顔」に似合わず、もともと安倍氏には金銭疑惑がついてまわっており、週刊誌などで再三報じられている。例の耐震偽装の「ヒューザーの小嶋社長」との関係をはじめ、「豚肉偽装業者」との関係も取りざたされている。「昭和の妖怪」といわれた祖父の岸信介元首相の血をひくので、とくに不思議ではないが、政権発足まもない時期にこれだけ金銭疑惑や不祥事にまみれた内閣も珍しい。
■政権交代が行われないことの弊害が一気に吹き出したという印象である。民主党にかわったとしても大した政策の違いはなく、同じという意見がある。確かに劇的に政策がかわるはずもなく、劇的に変わったりしたら社会のいろいろなところで大混乱が起きる。
ただ、少なくとも政権交代がときどき起きることで、さまざまな癒着の膿を出すことはできる。政権交代すれば長く権力についていた与党のスキャンダルがいろいろと表面化するに違いない。政治は「きれいごと」でいかないのはわかる。しかしそれをいいことに一定の「既得権益層」が税金を巧みに利用し、それを世襲や談合などで維持していくシステムを作り上げてしまった。家族等の関係者も含めると、「既得権益層」は国民の3割はいるのではないか。これだけの層があると、そう簡単には崩れない。ここは「無党派層」に期待するしかない。
■宮崎知事選でそのまんま東氏が当選した。新聞報道では無党派層が決め手になったようだ。彼に政治家としてどれほどのポリシーがあり実行力があるのかわからないが、願わくば東京都知事になったタレントの青島幸男や大阪府知事になった横山ノックのような愚は犯して欲しくないものだ。
これが弾みになって、参議院選挙でも大きな変化が起きると、日本の未来に少しは希望がもてるのだが。さて、どうなりますか。あまり期待をしないで日本の行く末を見守りたいものです。
本日も外の「仕事場(複数のコーヒー店)」で5時間ほど仕事。大した成果もあがらずに一日が終わってしまう。毎度感じることだが、時間の経過が早すぎる。