コラム


by katorishu
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健康の秘訣は納豆

 1月24日(水)
■例の「あるある大事典」の放送後、水戸市の納豆製造業者の「だるま食品」では1日3万パックの注文があったのが、30万パックに急増したという。そのため10人のアルバイトを雇って大量生産をはじめた。ところが捏造が発覚した結果、大量の在庫をかかえてしまったという。

■普段あまり納豆を食べない西日本からの注文が増えたそうだ。ぼくなど関東土着の人間にとって納豆はご飯や味噌汁とともに朝食にはつきものの食べ物だった。
 肉や油類が嫌いな「偏食子供」であったのに、なんとか育ったのは納豆のおかげである。今と違って昭和20年代の食料難の時代である。極端な偏食は生命の維持にも支障をきたす。物心ついたころから納豆がしばしば朝食にで、これは好きであったので、命がつながったと思っている。当時は毎朝、納豆売りが「ナット、ナットー」といって自転車で売りにきたものだった。

■買った納豆を丼にいれ芥子と醤油をいれて箸でかきまわすのが、子供のころの朝の「仕事」であった。小学校の同級生に納豆を製造している家の子供がいた。彼のことをみんな「ナットー」と呼んでいた。納豆は生活に密着していたので、例えば野球をやっていてバッターボックスで「粘る」と、「今朝納豆食ってきたな」などといったものだ。

■ひと頃、あまり食べなくなっていたが、この10年ほどは週のうち3,4日は食べことにしている。いろいろ手を加えたりしないで、芥子と醤油をいれてかき回してご飯に乗せて食べるのである。タレが甘すぎるのが難だが、ぼくがほとんど医者にもかからず健康でいられるのは納豆と玄米食のおかげと思っている。
 注目をあびた納豆が、こんなくだらないことで忌避されないことを願うばかりだ。

■あの不祥事で関西テレビの事後処置が「甘い」と今も抗議の電話等が関西テレビやフジテレビに9000件も寄せられているという。あの番組の制作を請け負った日本テレワークのはいっているフジテレビ別館は、これまた問題をかかえている日本航空本社ビルと運河をはさんだ隣にある。ぼくの住む所と同じ町内なので、近くを通る度に、いやでもあの番組のことを思いだしてしまう。この不祥事を生かして、誇張した情報やいい加減な情報を垂れ流す「情報バラエティ」番組が減るといいのだが。
 要は「見なければいい」のだが、テレビ視聴と選挙の投票に関しては、日本国民の「多数派」を構成する人たちのセンスについていけない。

■政治といえば、民主党のテレビ・コマーシャルを見たが、センスのなさに唖然とする。知る人ぞ知るであるが、自民党のコマーシャルは電通が担当し、民主党のコマーシャルは博報堂が担当している。博報堂の担当者は何を考えているのか。小沢一郎氏と菅直人氏と鳩山由紀夫氏の3人が難破船のような上で頑張ろうと手をつきだすコマーシャルであったと記憶する。なんとなく暗いし、夢がないのである。ムードで動く無党派層を取り込んだり、若い層をとりこむには、CGなどを使って「見せる(魅せる)」ものをつくり、清心さを強く打ち出さなければ。
 あんなオッサン臭いコマーシャルではむしろ逆効果である。小沢一郎氏が自ら指図してつくったのだろか。意表をついて宮崎駿ばりの斬新なアニメなどで作ったほうがよかった。それと歌である。メローディアスな歌や曲は古来より大衆を酔わす働きがある。

■博報堂の某部長から直接「あのコマーシャルは感心しませんね」と聞いた。政治とはある意味で「大衆煽動」である。その点、ナチスの戦術から学んだと思われる小泉前首相のメディア戦略は巧みであった。民主党が政権を本気で取るつもりなら、ナチスの戦略から大衆操作法を学ぶくらいのしたたかさ、柔軟さを発揮しなければダメだと思ったことだった。
by katorishu | 2007-01-25 02:28