コラム


by katorishu
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拉致問題の増元照明氏が「女優と結婚」というちょっと意外なニュース

 2月2日(金)
■ネット上で、おやっというニュースを読んだ。拉致被害者の会の責任者の増元照明氏が「女優と結婚した」というので、どんな人かと思ったら若宮優子さんであるという。若宮さんはぼくの舞台を見にきてくれたし、彼女の作・主演の芝居をぼくは見ている。共通の知り合いの役者が両方に出ていたことで、そういうことになったのだが、へえーと思った。 そういえば、彼女の舞台を見たのは数年前のことで、中国が舞台の中国人の芝居であった。日中戦争中のかなり政治的な色合いの濃いものだったと記憶している。

■こういう芝居を書く人なのか、とその時は意外な気がしたものだが、拉致問題でしばしばマスコミに登場する増元氏と結婚したとは、さらに意外であった。拉致問題を素材にした舞台を制作し脚本を書き主演をしたことで、増元氏と接点があったようだ。

■彼女は41歳で、いわゆる「愛らしい美形」の女優である。自ら脚本も書いたりして、小劇場で公演したりするほか、人脈も豊富で、確か映画のプロデュースなどもするようなことを聞いていた。拉致問題をあつかった舞台は見ていないので、ぼくはなんともいえない。

■率直にいわせていただけば、いろいろのことにちょっと手を出しすぎだな……と何人かの芝居仲間と飲んだとき思ったことがある。下北沢で見た「中国もの」も意欲は十分わかるが、舞台作品として「いまひとつ」と思った。演出や他の俳優ともいろいろともめたそうだ。(ま、劇場公演ではありがちなことですが)

■一方で、極めてパワフルな人だと思った。余計なことかもしれないが、女優や脚本家というより、プロデューサーのような仕事をしたほうがいいし、花開く……と思ったりしもした。増元夫人になっても「専業主婦」になるわけではなく、今後も政治性の強い舞台をつくっていくのだろう。まずは「おめでとう」とエールを送りたい。
by katorishu | 2007-02-03 01:09