コラム


by katorishu
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バレンタインですか、キリスト教徒でもないのに 

2月13日(火)
■昨日のブログで12日が建国の日と書いたところ、建国の日は11日と決まっているとの指摘を読者からいただいた。祝日に対して日頃の関心が低いので、錯覚していたようです。訂正いたします。
 それはそれとして、祝日が「動く」ことを、カレンダーや手帳に祝日が記載されていなことも多く、祝日と聞いて、今日は何の日であったかな、と思うこともしばしばである。

■ぼくの子供のころ、我が家をふくめた近所では祝日には必ず日の丸をあげていた。昭和20年代の後半から30年代にかけてである。最近は日の丸をあげていると「右翼」や「国粋主義者」と間違われかねない。戦後のアメリカ軍の占領期、日の丸は戦前の国家主義、軍国主義に通じるものとしてあげること自体を禁止されていた。日の丸の手旗も禁止されていた。(解除になったのがいつであったか、わからないが)占領政策が終わり、独立国家となってから、日の丸をあげることが出来るようになったのである。当時、多くの国民はそれだけで喜んだ、と記憶している。

■戦前の「軍国主義」の影を背負っているので、今でも日の丸に対して拒否反応をする人が多い。不幸なことである。歴史の経緯を除外して絵柄として日の丸を考えれば、じつに簡潔で、単純明快で分かりやすく、よく出来たシンボルである。
 国歌の「君が代」は古色蒼然としたメロディで、親近感をもてないが、日の丸は国旗のデザインとして世界に誇っていいものだと思う。これほど簡潔明快な国旗はほかにないのではないか。早く旧「軍国主義」の影から解き放たれて欲しいものである。

■地方ではどうなっているのか知らないが、東京で祝日に国旗をあげている家をほとんど見ない。建国の日、例によって街を歩いたが、一軒もなかった。
「美しい国」を旗印にかかげる安倍政権の閣僚ほか支援者、関係者は当然、祝日には国旗をかかげているのでしょうね。誰か暇があったら調べてみるといいです。恐らくかなりの関係者が国旗をあげていないのではないか。
 そんな家でもきっとクリスマスは祝うのでしょうね。キリスト教徒でもないのに。

■バレンタインデーとやらが近づいているので、食料品売り場にいくとチョコレートの山である。ビジネスなのだから、とにかく売らなくては――という気持ちはわかるが、これは確かキリスト教の行事でしょう。いやしくも仏教徒であったら、仏教に関連する行事を忘れないで欲しいものだ。高額のお布施等々をとるばかりの「葬式仏教」の僧侶を見ていると、「ありがたくない」気持ちになるのも、うなずけることであるが。

■僧侶も玉石混淆で、玉に値する哲学をしっかりもった高潔な僧侶もいる。しかし、どうも「石」が多すぎるようだ。その僧が「玉」か「石」かは、顔を見ればすぐわかる。精神修養の分野に身を置く人は、とくに面貌に本性、本質が現れ易い。他の分野においても、かなりの程度、面貌にあらわれてしまうもの。もちろん、例外はありますが。
 人は自分のことについては案外、見えないものですが、他人のことについては、よく見えるのです。だから人(他人)の視線、つまり「世間」は、いろいろな意味で怖い。嫉妬や嘲り、侮り……等々も、世間の目には、ふんだんに含まれていますから。
by katorishu | 2007-02-14 00:06