コラム


by katorishu
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小泉元首相が「400兆円をブッシュにくれてやった」という。事実ならとんでもないこと

 2月25日(日)
■政治評論家の森田実氏のホームページに驚くべきことが載っている。2002年2月、小泉元首相がアメリカを訪問し、ブッシュ大統領と会談したが、その際、小泉元首相はアメリカに対し「日本がもっている国債は売りません」と約束したとのこと。以下、森田氏がつい最近ホームページに発表した文章の一部を引用させていただくと、

《日本では明らかにされていませんが、事実です。ブッシュは帰国後、興奮して「アメリカ外交の勝利だ」と言ったそうです。 そのことを教えてくれたチェイニー副大統領のスタッフに、「小泉は『あるとき払いの催促なしでいいよ』と言ったのか」と聞いたのですが、「アメリカには、そんな曖昧な表現はありません」と言うのです。「ブッシュの報告は、どのように理解されたのか」と聞くと、「“いただいた”とアメリカ側は理解している」と言いました。
 「アメリカはただただ奪うだけではないか、ひどすぎる」と私が言うと、彼は「ブッシュは小泉に、小泉が一番ほしいものを与えています」という返事が返ってきました。それは「小泉さんには、ブッシュは日本の政治史上最も偉大なるリーダーだという誉め言葉を与えています。ブッシュが歯の浮くようなお世辞を小泉に言い続けてきたのは、400兆の金をくれたことに対するお礼なのです」と彼は言いました。日本人にとっては冗談ごとではないと思います》

■著名な政治評論家の森田氏が記していることであり、事実に基づいているに違いない。400兆円ものオカネをいとも簡単にアメリカに「やってしまった」のである。ブッシュ大統領が小泉元首相を大歓待するのも、うなずける。それにしても、こういう小泉氏を国民の多くが支持したのである。 国債を売るかもしれない、とブラフを聞かせたりしてアメリカの言いなりにならないことこそ、独立国のまっとうなやり方ではないのか。
 日本の国民が営々として稼ぎだしたオカネが、こんなふうに使われる。日本国民はもっと怒らなくてはいけないのに小泉待望論まで出ている。日本国民はマゾかと思いたくなる。

■こういう「事実」をマスコミはほとんど報道しない。インターネットなどで情報を広げて欲しいものだ。小泉氏はアメリカが日本を「軍事的に守ってくれていること」のお礼だといいたいのだろうか。他の国も世界一の債務国アメリカの国債を買っているが、こんなバカなことはしない。外交とは駆け引きであるはずなのに、これは単純にいって屈従である。日本は「アメリカのATM機」といわれても仕方がない。
 どうも日本はアメリカナイズという一種のマインドコントロールにあっているとしか思えない。マインドコントロールにあっている人間は不合理な仕打ちにも喜々として従うものである。
by katorishu | 2007-02-25 23:47