コラム


by katorishu
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 都心は「バブル」再来で喫茶店が減っていく 

 2月27日(火)
■本日、午前10時半に仕事の打ち合わせのため渋谷の「フランセ」という喫茶店にいった。先方はすでにやってきていて店の前に立っていた。フランセの入っているビルそのものが「工事中」なのである。左隣はプラネタリウムなどがあった旧東急文化会館で、ここも解体中である。
 少し歩いて、渋谷に何件も店をもつ「ルノアール」に落ち着いた。打ち合わせそのものは建設的であり、いずれ「作品」として成果をお見せできるかと思うのだが、喫茶店、コーヒー店を「街の仕事場」としてきたぼくには、喫茶店等がブルドーザーに押し倒される立木のように消えていくのは、嘆かわしも腹立たしい。

■報道によれば都心はバブル再来の様子をテイしてきており、そんな中、利潤のでない喫茶店や個人の個性ある店などがどんどんつぶれていっている。一等地にある喫茶店はバブル紳士やバブル企業の格好のターゲットとなり、買われていくのだろう。
 スタバに象徴される大資本の安価なコーヒー・チェーン店の前で、旧来の喫茶店は敗れ去っていく。利用者にとって「選択の幅」が狭まることであり、安価だからといってこの傾向を素直に歓迎できない。

■六本木などこの一年で地下が倍になったとのことだ。以前のバブルでは資金の出所は銀行であったが、今回のバブルの資金はどうやら「外資」であるらしい。ありていにいって「日本が売られている」のである。ごく一握りの人間やハゲタカのような外資が、土地を買いあさり高値で売り抜けたりして濡れ手で粟の利益をあげる。そうして、下請けを安くこきつかったり低賃金で働かせて膨大な利潤をあげている一部大企業。
 その陰では、生存ぎりぎりのところまで追いつめられている人がいる。

■小泉・竹中改革の必然の結果だが、どう考えても、これは「まとも」ではない。まともに戻すには政治の力がいる。野党の役割であり、具体的には野党第一党で「政権交代可能」な政党を標榜する民主党がやらなければいけないことだ。ところが、安倍政権が連続して「敵失」をしているのに、小沢党首の「事務所費問題」などもあって民主党の政府への追求に、どうも迫力がない。
 一方、都知事選挙が一ヶ月後に迫っているのに、石原現知事に「勝てそうな」候補を擁立できない。政権交代によって積年の「膿」を洗い清めて欲しいと思うのだが、結局は「ないものねだり」に終わるかもしれない。かといって共産党では――。社民は存在感が限りなく薄いし――。
 さて、統一地方選、参議院選等々、どういうことになりますか。
by katorishu | 2007-02-28 01:54