イラクで米軍の死者が3000人を超えたという
2007年 03月 07日
■AP通信によると、2003年3月のイラク戦争開戦以来の米兵死者数は、3170人以上に上っているという。イラク側の死者はこの何百倍ではないのか。
自爆テロは絶えないし、イラクはすでに内戦状態といっていいだろう。ブッシュ政権はとんでもないことをしてくれたものである。
■フセインの圧政も問題ではあったが、あのまま国際査察をもっと続け、側面からさまざまな形で根気よく対していけば、別の解決方法があったはずである。911の件で、アメリカ国民の頭に血がのぼってしまったことも「ブッシュの戦争」の原因である。「非常事態」であるからこそ、努めて冷静になることがどんなに大事なことか、アメリカ国民の多くが学んだのではないか。
■個人の喧嘩でもカーッとなって相手を刺したりしたら、一生後悔することになる。怒りで熱くなった気持ちを、一瞬こらえて、理性的に対処するのが、「大人」のやることである。いずれアメリカ軍はベトナム戦争のときと同様、「敗退して」退くことになるのだろう。撤退して後は野となれ山となれでは、あまりに無責任である。
春頃、アメリカがイランを攻撃するといった情報も流れている。アメリカ・イラン戦争が始まったら、中東情勢は混沌とし、彼の地に石油資源の多くを頼っている日本は深刻な影響をうける。「日本の国益」のためにこそ、日本政府は率先してブッシュ政権にブレーキをかける必要があるのだと思う。
■本日、品川シーサイド駅近くでカミサンともども某テレビ局で報道番組の製作にかかわっている若い女性とあい、いろいろと情報交換した。といっても、ぼくのほうが勝手にしゃべりつづけることになってしまったが。以前教えていた大学等でのクセが出て、若い人を相手にすると、つい「講義クセ」が出てしまう。それが「お説教」になっていなければ幸いである。「とっても参考になり勉強になりました」と彼女はいっており、それは「お世辞」ではないと受け取っておこう。
なんといっても未来の日本を支えるのは若い人である。若い人が明るく未来を語り、夢を描ける環境をつくっていかなかったら、日本の未来はない、と改めて思ったことだった。