コラム


by katorishu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

都立校の教師が卒業生2757人分の個人情報紛失

 4月23日(月)
■ぼくの仕事を手伝ってくれる人を、教え子のK嬢を通じてミクシイで募集したところ、何人かの応募があり、昨日、今日と面接した。昨日会った人は劇作と演出をやっていて、実際に小劇場などの公演を経験しており、映像のシナリオなどを書きたいと思っている女性。本日は19歳の小説家志望者。といってもすでに雑誌に短編を発表したりしているとのこと。ともに1時間ほど話をしたが、二人ともしっかりしており「合格」である。

■本日会った19歳の青年は最近の芥川賞の受賞作のような作にはむしろ距離を感じるといい、森鴎外や太宰治、三島由紀夫などをよく読んでいるという。まだちゃんと読んでいないが参考までにと持ってきた短編の文章もしっかりしている。ぼくも19のころから書いているが、どんなであったか、振り返ったことだった。

■当初、作業に対して給料などは出せないが、かわりにぼくのもっている情報や書くテクニック等々、プロの物書きとして役に立つことを「教える」。そうして、「共同」で新しい発表の「舞台」を創出していけたらいいと思っている。明日、もう一人、学生に会う。
「激変の時代」なので、既存の枠の中になんとかして入り込もうというのではなく、インターネットをうまく利用して新しい「舞台」をこちらで創り出せないものか、と目下、関係者と試行錯誤中である。

■本日ウエブ上のニュースで、都立校の教師が卒業生2757人分の個人情報紛失したとのこと。都立竹台高校(荒川区)に勤務していた男性教諭(40)が、同校の卒業生の通知表や定期試験の結果などの個人情報を保存した小型記録媒体・USBメモリーを紛失したという。
 教諭は今月、竹台高から異動したばかりで、「情報」の教科担当していた。毎日新聞ウエブ版によれば『彼は異動前に同僚から書類の様式を新入生用に改めるよう依頼され、今月15日に同高のパソコンからメモリーにデータを移し、自宅で作業しようとしていたという。19日夜、帰宅中のJR山手線列車内でメモリーを入れたリュックサックを忘れた』という。翌日に西日暮里駅でリュックは見つかったが、メモリーはなくなっていた。

■電車の中に忘れ物をすることはありがちなことだが、リュックサックを忘れたということは、酒でも飲んでいたのかどうか。軽率そのものである。ぼくも本などを忘れることはあり、慎重でいて軽率なところがあるのでケアレスミスも多いが、「重要」と思われるものを保持している場合、かなり緊張しており、これまで紛失したりしたことはない。

■その教諭は魔が差したのかどうか。誰かのもとに情報がわたったということである。自衛隊でもこれまで軍事機密情報がパソコンのウイニーを通じて流れたりしており、デジタル化することで大量の情報が部外者に容易に漏れるようになった。
 中には取り返しのつかない情報もあるはずで、そんな情報を扱う立場にある人間は、くれぐれも注意をすると同時に、たとえ関係者でも部外に持ち出せないよう管理側としても危険回避のシステムを構築する必要がある。 住民台帳などもそうだが、情報を一カ所に集中させることの危険性について、関係者は深く考えてもらいたいものだ。
by katorishu | 2007-04-24 01:19