コラム


by katorishu
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世界の3分の2は死刑廃止なのに

 4月27日(金)
■BBCの放送で、アムネスティインターナショナルの関係者が、世界の3分の2の国では死刑が廃止されていると語っていた。最近、日本で3人の死刑囚が死刑を執行されたと新聞の一面にでていた。

■世界的には死刑をやめようという方向にっているなかで、アジアでは死刑制度を維持している国が多い。日本でも最近、死刑執行が増えているという気がする。
 世界で一番死刑執行が多い国は中国で、公表では1100名ほどだが、実質は7,8千名が毎年死刑で殺されている、とアムネスティの関係者は語っていた。中国に特別に凶悪犯が多いとは思えない。人口は日本の10倍だが、7,8千人が殺されるというのは、いかにも多い。死刑囚の臓器が売買されているといったニュースも流れてくる。

■政治犯、思想犯などの死刑も中国には多いはずで、ほかの国であったらなんでもないことが逮捕につながり、死刑になる。「封建的残滓」を色濃く残しており、人命軽視の空気が色濃いのだろう。文化大革命の際、毛沢東はじめ「四人組」に反する大変の数の国民が徹底的に弾圧された。殺された数も膨大で、1000万単位にのぼる。そんなマイナスの体験をひきづった、当時の中学高校生が今、50代、60代になっている。

■とにかく「官(党)」が「お上」であり、「寄らしむべき、知らしむべし」という政策が依然として続いている。ロシアも官僚統制を強めているし、言論の自由がせばめられつつある。日本もその傾向がでてきており、かなり危ない状況になりつつある。
 本日は放送作家協会の理事会。
by katorishu | 2007-04-28 03:01